コミュニケーション社会学入門
グローバル化/メディア社会の深まりのなかで、ますます問われるコミュニケーション能力。私たちに「相互理解」は可能なのだろうか? 社会の原点にある人と人との関係から説き起こす、斬新なテキスト。各章にエクササイズ、読書案内を付す。
はじめに ― コミュニケーション社会学入門(伊藤公雄)
1 ダブル・コンティンジェンシー
2 コミュニケーション社会学入門の視点
3 コミュニケーション・モデル
4 解釈と誤解
●1 自我のコミュニケーション ― G・H・ミード(岡本裕介)
1 人間と他の動物との質的な違い
2 自然科学と人文科学
3 行動の社会性と能動性
4 有意味シンボルと精神
5 Iとme
6 人間社会の特質
7 相対論としての社会心理学
●2 意味と解釈をめぐるコミュニケーション ― シンボリック相互作用論(有田 亘)
1 「疲れたから」という解釈で「座り込む」ことの意味?
2 行為者の視点 ― 「物事の意味は人それぞれ」だが……
3 シンボリックな相互作用 ― 主観でもなく客観でもなく
4 解釈の過程 ― 自分の内で行われるシンボリック相互作用
5 主観こそが客観的 ― 「定義の共有」としての意味の解釈
●3 情報管理のコミュニケーション ― ゴフマン(筒井淳也)
1 「今ここ」に集約する情報 ― 呈示のコミュニケーション
2 情報管理のテクニックⅠ ― 職業人のパフォーマンス
3 何をあてにできるのか ― 「見知らぬ人」とのコミュニケーション
4 情報管理のテクニックⅡ ― 公共空間での相互行為儀礼
5 コミュニケーションの内と外
●4 了解のコミュニケーション ― エスノメソドロジー(柏原全孝)
1 かみあわない対話
2 了解=共通理解
3 指標性
4 ドキュメント的解釈法
5 違背実験
6 トラブルの構造
7 了解可能性
●5 身体加工のコミュニケーション(西山哲郎)
1 変わりつつある身体観と身体加工
2 伝統的身体加工と現代的身体加工の違い
3 「私」を求めて
4 私的所有権の起点としての身体
5 労働に基づく所有
6 所有の自由と生産の義務
7 「脱産業化」と「部族社会」の身体加工
8 「聖なるモノ」としての自分
●6 行為としてのコミュニケーション ― 言語行為論(丸田 健)
1 言語ゲーム論Ⅰ ― 言語をゲームのような活動として見よう
2 言語ゲーム論Ⅱ ― 言語活動は多様である
3 言語行為論Ⅰ ― パフォーマンスとしての発話
4 言語行為論Ⅱ ― 言語行為の三種類とは
5 会話の作法と言外の意味Ⅰ ― 共同作業としてのコミュニケーション
6 会話の作法と言外の意味Ⅱ ― 会話の「行間」にある真意
7 規則に従うことⅠ ― 規則の説明からは無数の規則が引き出せる?
8 規則に従うことⅡ ― 私たちが盲目的に従っている規則がある
●7 転移のコミュニケーション ― フロイト(竹中 均)
1 恋愛と転移
2 観客から俳優へ
3 アンナ・Oからの逃走
4 「ひとつの体にふたつの頭」
5 個人という重層的な場
●8 理性のコミュニケーション ─ コミュニケーションの社会理論(宮本真也)
1 「理由がある」こと
2 近代的(合)理性の問題点
3 (合)理性の分化
4 コミュニケーション的(合)理性
5 言語論的転回
6 普遍的語用論
7 生活世界の植民地化と、近代という未完のプロジェクト
コラム1 クーリー ― 「鏡に映った自己」とのコミュニケーション (有田 亘)
コラム2 プロレスのコミュニケーション (柏原全孝)
コラム3 タルドと模倣のコミュニケーション (有田 亘)
コラム4 映画にみるコミュニケーション (沼尻正之)
コラム5 夏目漱石の小説と「欲望の三角形」 (西山哲郎)
コラム6 集団のコミュニケーション (門部昌志)
コラム7 『啓蒙の弁証法』 (宮本真也)
1 ダブル・コンティンジェンシー
2 コミュニケーション社会学入門の視点
3 コミュニケーション・モデル
4 解釈と誤解
●1 自我のコミュニケーション ― G・H・ミード(岡本裕介)
1 人間と他の動物との質的な違い
2 自然科学と人文科学
3 行動の社会性と能動性
4 有意味シンボルと精神
5 Iとme
6 人間社会の特質
7 相対論としての社会心理学
●2 意味と解釈をめぐるコミュニケーション ― シンボリック相互作用論(有田 亘)
1 「疲れたから」という解釈で「座り込む」ことの意味?
2 行為者の視点 ― 「物事の意味は人それぞれ」だが……
3 シンボリックな相互作用 ― 主観でもなく客観でもなく
4 解釈の過程 ― 自分の内で行われるシンボリック相互作用
5 主観こそが客観的 ― 「定義の共有」としての意味の解釈
●3 情報管理のコミュニケーション ― ゴフマン(筒井淳也)
1 「今ここ」に集約する情報 ― 呈示のコミュニケーション
2 情報管理のテクニックⅠ ― 職業人のパフォーマンス
3 何をあてにできるのか ― 「見知らぬ人」とのコミュニケーション
4 情報管理のテクニックⅡ ― 公共空間での相互行為儀礼
5 コミュニケーションの内と外
●4 了解のコミュニケーション ― エスノメソドロジー(柏原全孝)
1 かみあわない対話
2 了解=共通理解
3 指標性
4 ドキュメント的解釈法
5 違背実験
6 トラブルの構造
7 了解可能性
●5 身体加工のコミュニケーション(西山哲郎)
1 変わりつつある身体観と身体加工
2 伝統的身体加工と現代的身体加工の違い
3 「私」を求めて
4 私的所有権の起点としての身体
5 労働に基づく所有
6 所有の自由と生産の義務
7 「脱産業化」と「部族社会」の身体加工
8 「聖なるモノ」としての自分
●6 行為としてのコミュニケーション ― 言語行為論(丸田 健)
1 言語ゲーム論Ⅰ ― 言語をゲームのような活動として見よう
2 言語ゲーム論Ⅱ ― 言語活動は多様である
3 言語行為論Ⅰ ― パフォーマンスとしての発話
4 言語行為論Ⅱ ― 言語行為の三種類とは
5 会話の作法と言外の意味Ⅰ ― 共同作業としてのコミュニケーション
6 会話の作法と言外の意味Ⅱ ― 会話の「行間」にある真意
7 規則に従うことⅠ ― 規則の説明からは無数の規則が引き出せる?
8 規則に従うことⅡ ― 私たちが盲目的に従っている規則がある
●7 転移のコミュニケーション ― フロイト(竹中 均)
1 恋愛と転移
2 観客から俳優へ
3 アンナ・Oからの逃走
4 「ひとつの体にふたつの頭」
5 個人という重層的な場
●8 理性のコミュニケーション ─ コミュニケーションの社会理論(宮本真也)
1 「理由がある」こと
2 近代的(合)理性の問題点
3 (合)理性の分化
4 コミュニケーション的(合)理性
5 言語論的転回
6 普遍的語用論
7 生活世界の植民地化と、近代という未完のプロジェクト
コラム1 クーリー ― 「鏡に映った自己」とのコミュニケーション (有田 亘)
コラム2 プロレスのコミュニケーション (柏原全孝)
コラム3 タルドと模倣のコミュニケーション (有田 亘)
コラム4 映画にみるコミュニケーション (沼尻正之)
コラム5 夏目漱石の小説と「欲望の三角形」 (西山哲郎)
コラム6 集団のコミュニケーション (門部昌志)
コラム7 『啓蒙の弁証法』 (宮本真也)
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