集合的創造性

コンヴィヴィアルな人間学のために

集合的創造性
著者 松田 素二
ジャンル 社会
出版年月日 2021/02/28
ISBN 9784790717508
判型・ページ数 4-6・286ページ
定価 3,080円(本体2,800円)
在庫 在庫あり

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危機と混沌の時代に、困難に立ち向かうアイディアをどう生み出すのか。問題解決力の核心には創造性がある。

これまで創造性は、心理学や教育学など、人文科学を中心に、個人が有する性質や能力として研究が蓄積されてきた。それに対して本書は、社会学=人類学的なアプローチにより、個を超越して現れる集合的、共同的な創造の在り方を提起する。

同時に、異文化、多人種、他民族の接触・混淆を契機とする新たな創造性の発出について、事例研究を提示する。
序 章 現代世界における生の技法/哲学としての集合的創造性
――コンヴィヴィアルな人間学のために   松田素二

Ⅰ 集合的創造性の理論的視座

第1章 創造性から集合的創造性へ   松浦雄介
第2章 集合体の社会学と創造性
――自然と文化とその《外部》  野村明宏

Ⅱ 時間と集合的創造性

第3章 設計図のない建築
――サグラダ・ファミリア建設の軌跡にみる集合的創造性  阿部利洋
第4章 太極拳推手交流会における集合的創造性  倉島 哲
第5章 北海道の木彫り熊ブームを支えたもの   坂部晶子
第6章 食文化における集合的創造性
――エスニックフードからローカルフードへ  安井大輔

Ⅲ 空間と集合的創造性

第7章 戦後日本における島々の集団的創造性
――宮本常一とコミューン/アソシエーション  石原 俊
第8章 まだ見ぬ「われわれ」を創造する
――中米移民の集合的実践の事例から   佐々木 祐
第9章 「ナショナリズム」からトランスナショナルへ
――朝鮮学校のドラマツルギーからみる集合的創造性  宋 基燦
第10章 貧困女性の性と支援―― エイジェンシー概念から考える  丸山里美

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