フィヒテと西田哲学

自己形成の原理を求めて

フィヒテと西田哲学
著者 岡田 勝明
ジャンル 哲学・思想・宗教
シリーズ 世界思想ゼミナール
出版年月日 2000/03/30
ISBN 9784790708018
判型・ページ数 4-6・214ページ
定価 2,090円(本体1,900円)
在庫 在庫僅少

この本に関するお問い合わせ・感想

前期西田哲学に及ぼしたフィヒテの影響についてはしばしば指摘されるが、両者の後期思想をも視野に入れた比較検討はこれまでほとんどなされてこなかった。本書は、両者の最終的到達点まで見通した上でなされた、初めての包括的研究書である。
第1章 ビルト(Bild)の達成
 1 「現象論」として知識学/2 知の明るさ
第2章 西田幾多郎の「哲学の現場」
 1 純粋経験の深化/2 意志の直観
 3 自覚から場所へ/4 無・場所・意識
第3章 西田幾多郎のフィヒテ理解
 1 三つの序文/2 西田の「事行」理解
第四章 「フィヒテと西田」についての先行研究の検討
 1 自覚の脱自性/2 深さの次元/3 形なきものの形
第五章 フィヒテの知的直観について
 1 初期の知的直観/2 一八〇一年の「知識学」における知的直観
 3 知的直観と絶対者
第六章 西田における「見るもの」について
 1 「見る」の究極態/2 表現と行為
第七章 像的形成作用と表現的形成
 1 両者の通底点/2 二種の形成作用
付 論 西田幾多郎と「ことば」の相関
 1 表現するものとされるもの/2 主語を立てることばと立てないことば
 3 ことばが人の生死を自然にかえす
注/参考文献/あとがき

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