開かれた孤独へ
思想の源流に求める人間の所在
人間とは何だろうか ― 『古事記』や『日本書紀』といった古代日本思想、仏教、キリスト教、ギリシャ哲学等、思想の源流に遡って人間の本質を究明し、自閉的現代人の根底に潜む「孤独」の問題をテーマにやさしく語りかける現代へのメッセージ。
第1章 「ひと」という言葉
日本語の「ひと」について/国名「日本」の意味/
日本の主神「天照大神」/「神・世界・人間」を貫く「ヒ」/
漢字「人」と「人間」/「ホモ」と「アダム」/「日」と「土」
第2章 『古事記』の人間観
神話について/『古事記』の日本語/「天」と「高天の原」/初発時/
成れる神/三柱の神/「ヒ」に貫かれた「場所」
第3章 仏教と日本思想
釈迦の思想/大乗仏教の成立/大乗経典/空と色/仏教の日本伝来/
お盆と日本思想/仏の慈悲と自然法爾
第4章 キリスト教における愛と自由
寄留者の宗教/ユダヤ教の成立/イエスの信仰/愛としての貧/
死と復活/イエスのかたち/自由と自然
第5章 哲学と魂の不死
自然哲学の生起/ギリシャの原子論とイデア/「知る」ことの役割/
魂の存在生と死の弁明/哲学的論証/生成消滅の原因/「哲学」の挑戦
第6章 人間と世界
「コギト・エルゴ・スム」/脳死と環境問題/世界の成立/
理性と自由/絶対者の希求/自己実現の途/「私」と「あなた」
第7章 いのちの自然
「ネイチャー」と「自然」/科学技術」の問題性/生命操作の技術/
自己決定権の陥穽/死の存在意味/自己の死と自然/孤独といのち
第8章 詩魂の声
たまかぎるいのち/筒抜けられた孤独/ひとりの場所/
行き行きて捨てず/君看よ双眼の色/さびしさをあるじとす/
すべてが落ちる/やがて休わん
参考文献/あとがき
日本語の「ひと」について/国名「日本」の意味/
日本の主神「天照大神」/「神・世界・人間」を貫く「ヒ」/
漢字「人」と「人間」/「ホモ」と「アダム」/「日」と「土」
第2章 『古事記』の人間観
神話について/『古事記』の日本語/「天」と「高天の原」/初発時/
成れる神/三柱の神/「ヒ」に貫かれた「場所」
第3章 仏教と日本思想
釈迦の思想/大乗仏教の成立/大乗経典/空と色/仏教の日本伝来/
お盆と日本思想/仏の慈悲と自然法爾
第4章 キリスト教における愛と自由
寄留者の宗教/ユダヤ教の成立/イエスの信仰/愛としての貧/
死と復活/イエスのかたち/自由と自然
第5章 哲学と魂の不死
自然哲学の生起/ギリシャの原子論とイデア/「知る」ことの役割/
魂の存在生と死の弁明/哲学的論証/生成消滅の原因/「哲学」の挑戦
第6章 人間と世界
「コギト・エルゴ・スム」/脳死と環境問題/世界の成立/
理性と自由/絶対者の希求/自己実現の途/「私」と「あなた」
第7章 いのちの自然
「ネイチャー」と「自然」/科学技術」の問題性/生命操作の技術/
自己決定権の陥穽/死の存在意味/自己の死と自然/孤独といのち
第8章 詩魂の声
たまかぎるいのち/筒抜けられた孤独/ひとりの場所/
行き行きて捨てず/君看よ双眼の色/さびしさをあるじとす/
すべてが落ちる/やがて休わん
参考文献/あとがき