自己と「語り」の社会学
構築主義的展開
私的領域の肥大化する現代社会において、自己の「語り」はどう変遷してきたのか。市民・新人類・オタクなどの人間類型や人生論を素材に、シンボリック相互行為論に基づく構築主義的な自己論を展開。社会変動を跡づける新たな視点を提起する。
序
I 自己の構築
第1章 シンボリック相互行為論をめぐる二つの争点 ― 基本的視座を求めて
1 ミクロ・マクロ問題/2 自己の構築主義 おわりに
第2章 シンボルによる自己の構築
1 自己への「記号学」的視点/2 シンボリック相互行為論の自己論
3 自己の構築の素材としてのシンボル ― 役割と物語
4 自己の構築性と主体性
おわりに 相互行為の中での自己の構築 ― 第3章へ向けて
第3章 相互行為と自己 ― 構築主義的な役割理論の視点から
1 役割理論再考のための理論的な枠組 ― 構築主義的な役割理論へ
2 シンボル論から見た自己と役割/3 役割取得と自己の構築/おわりに
第4章 リアルセルフ論再考 ― 「自己の『語り』の知識社会学」へ向けて
1 「制度的リアルセルフ」と「衝動的リアルセルフ」をめぐる争点
2 感情の社会学の視点/3 語彙としての動機
4 「動機の語彙の知識社会学」から「自己の『語り』の知識社会学」へ
II 自己の「語り」の変遷
第5章 日本における自己の「語り」の変遷 ― 人間類型の変遷をとおして
はじめに 自己の「語り」としての人間類型や人生論
1 自己の「語り」と戦後社会/2 市民という「語り」
3 「欲望の解放」という「語り」/4 新人類やオタクと他者の縮小
5 戦後社会の自己の「語り」の変遷と今日の「語り」の傾向
第6章 人生論における「語り」の変遷 ― 武者小路実篤から中野孝次まで
1 人生論の時代/2 武者小路の人生論 ― 禁欲と他者への貢献
3 さまざまな人生論 ― 人生論は廃れたか
4 人生論における自己の「語り」の変遷
5 戦後社会の自己の「語り」の変遷と人生論の変遷 ― 武者小路から中野へ
第7章 アメリカにおける自己の「語り」の変遷 ― 自己論の変遷を中心として
1 リースマンの他者指向という「語り」
2 制度的リアルセルフから衝動的リアルセルフへ
3 私化する自己/4 ナルシシズムの自己の「語り」
5 コミュニタリアンの自己の「語り」/おわりに
III 補考と展望
第8章 ポストモダン的な自己論とシンボリック相互行為論の立場
1 さまざまな自己論の系譜
2 ポストモダン的な自己論としてのガーゲンの自己論
3 相対主義と主体性/4 相互行為の非対称性と対立
5 アメリカにおける自己の「語り」の動向
終 章 結語として
1 自己の構築と「語り」の変遷について
2 私化現象と自己の「語り」の動向
あとがき◆文献リスト◆索 引
I 自己の構築
第1章 シンボリック相互行為論をめぐる二つの争点 ― 基本的視座を求めて
1 ミクロ・マクロ問題/2 自己の構築主義 おわりに
第2章 シンボルによる自己の構築
1 自己への「記号学」的視点/2 シンボリック相互行為論の自己論
3 自己の構築の素材としてのシンボル ― 役割と物語
4 自己の構築性と主体性
おわりに 相互行為の中での自己の構築 ― 第3章へ向けて
第3章 相互行為と自己 ― 構築主義的な役割理論の視点から
1 役割理論再考のための理論的な枠組 ― 構築主義的な役割理論へ
2 シンボル論から見た自己と役割/3 役割取得と自己の構築/おわりに
第4章 リアルセルフ論再考 ― 「自己の『語り』の知識社会学」へ向けて
1 「制度的リアルセルフ」と「衝動的リアルセルフ」をめぐる争点
2 感情の社会学の視点/3 語彙としての動機
4 「動機の語彙の知識社会学」から「自己の『語り』の知識社会学」へ
II 自己の「語り」の変遷
第5章 日本における自己の「語り」の変遷 ― 人間類型の変遷をとおして
はじめに 自己の「語り」としての人間類型や人生論
1 自己の「語り」と戦後社会/2 市民という「語り」
3 「欲望の解放」という「語り」/4 新人類やオタクと他者の縮小
5 戦後社会の自己の「語り」の変遷と今日の「語り」の傾向
第6章 人生論における「語り」の変遷 ― 武者小路実篤から中野孝次まで
1 人生論の時代/2 武者小路の人生論 ― 禁欲と他者への貢献
3 さまざまな人生論 ― 人生論は廃れたか
4 人生論における自己の「語り」の変遷
5 戦後社会の自己の「語り」の変遷と人生論の変遷 ― 武者小路から中野へ
第7章 アメリカにおける自己の「語り」の変遷 ― 自己論の変遷を中心として
1 リースマンの他者指向という「語り」
2 制度的リアルセルフから衝動的リアルセルフへ
3 私化する自己/4 ナルシシズムの自己の「語り」
5 コミュニタリアンの自己の「語り」/おわりに
III 補考と展望
第8章 ポストモダン的な自己論とシンボリック相互行為論の立場
1 さまざまな自己論の系譜
2 ポストモダン的な自己論としてのガーゲンの自己論
3 相対主義と主体性/4 相互行為の非対称性と対立
5 アメリカにおける自己の「語り」の動向
終 章 結語として
1 自己の構築と「語り」の変遷について
2 私化現象と自己の「語り」の動向
あとがき◆文献リスト◆索 引