認知社会学の構想

カテゴリー・自己・社会

認知社会学の構想
著者 片桐 雅隆
ジャンル 社会
出版年月日 2006/07/20
ISBN 9784790712039
判型・ページ数 4-6・254ページ
定価 2,530円(本体2,300円)
在庫 在庫僅少

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社会の消失と社会学の再構築 ― 社会が個人化し、集団や組織など既存概念の自明性が解体しつつあるいま、カテゴリー化の作用に焦点を当てつつ、自己と社会の成り立ちを根本的に問いなおし、社会学理論を鍛えなおす。
序 章 認知社会学の問い
 第1節 社会の消失と社会学の再構築
 第2節 カテゴリー論と認知社会学
 第3節 全体の概要

第1章 自己論 ― 「近代的な自己」をめぐって
 第1節 「近代的な自己」の成立
 第2節 カテゴリーによる自己の構築という視点へ
 第3節 自己のカテゴリーとしての役割
 第4節 自己の構築の相互行為への依存と歴史性

第2章 相互行為論 ― 役割カテゴリーから集合体の成員のカテゴリーへ
 第1節 自己論から相互行為論へ
 第2節 シンボリック相互行為論の認知論的な展開
 第3節 認知論から相互行為論へ ― ポジション論の知見
 第4節 役割カテゴリーから集合体の成員のカテゴリーへ
 第5節 認知社会学から見た相互行為

第3章 相互行為論・その源流 ― 認知社会学から見たミードとシュッツ
 第1節 シュッツとミードへの視点
 第2節 ミードとシンボリック相互行為論における役割論の意義
 第3節 シュッツにおける類型論
 第4節 ミードとシンボリック相互行為論における役割論の問題点
 第5節 ミードとシュッツ理論の展開可能性 ― 役割論、類型論からカテゴリー論へ

第4章 ステレオタイプ論 ― 虚偽のカテゴリーはあるのか
 第1節 ステレオタイプを問うことの意味
 第2節 ステレオタイプをどう見るか
 第3節 ステレオタイプの物象化と流動化について

第5章 集合体論 ― 自己カテゴリー化論をめぐって 
 第1節 集合体への視点 ― 概念の共有としての社会的世界
 第2節 自己カテゴリー化論の意義と限界
 第3節 自己カテゴリー化論から相互行為論へ
 第4節 カテゴリーによる集合体の形成

第6章 自己の同一性論 ― 自己物語とカテゴリー
 第1節 カテゴリーから物語へ
 第2節 過去の構築とカテゴリーの働き
 第3節 カテゴリー化による物語の書き換え
 第4節 相互に付与される物語

第7章 集合体の同一性論 ― 集合的過去とカテゴリー
 第1節 集合的過去の構築
 第2節 集合的過去の構築とカテゴリー化の働き
 第3節 現代社会における集合的過去の変容
 第4節 想起のカテゴリーの個人化

終 章 カテゴリー・自己・社会 ― 認知社会学の意義と限界
 第1節 「カテゴリー・自己・社会」という視点
 第2節 認知社会学の限界
 第3節 現代社会と認知社会学

あとがき

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