メーヌ・ド・ビラン
受動性の経験の現象学
ビランの哲学は通常、「意志の哲学」「努力の哲学」などと称される。だが本書は、そうしたビラニスムが実は、その意志的能動性の根底に〈受動性の経験〉を置く一つの現象学的存在論であることを明らかにし、従来のビラニスム観の転回を図る。
献 辞
推薦の言葉(ミシェル・アンリ/ジルベール・ロメイエ=デルベイ)
緒 言
序 論 現象概念ならびにビランの思索についての
現象学的解釈の方法の問題
第一部 発生的現象学としての『習慣論』
第一章 現象性への還元 ― 感覚と知覚
第二章 世界の時間的構成
第三章 習慣の根源への回帰
第二部 ビラニスム期における能動性と受動性の現象学
第一章 現象学の賭け ― 意識と無意識
第二章 世界を構成する諸要素についての時間的解釈
第三章 根源的受動性への還元 ― 二種類の内在
第三部 メーヌ・ド・ビランの後期哲学における絶対者の顕現
A 信念の問題構制
第一章 認識と信念
第二章 魂実体の時間性と絶対者の諸叡知概念の産出
第三章 絶対者の顕現の二つの可能性 ― 認識の前と後
B 恩寵の経験
結 論 受動性の経験の現象学 ― 非‐主意主義者ビラン
註/引用文献/あとがき
推薦の言葉(ミシェル・アンリ/ジルベール・ロメイエ=デルベイ)
緒 言
序 論 現象概念ならびにビランの思索についての
現象学的解釈の方法の問題
第一部 発生的現象学としての『習慣論』
第一章 現象性への還元 ― 感覚と知覚
第二章 世界の時間的構成
第三章 習慣の根源への回帰
第二部 ビラニスム期における能動性と受動性の現象学
第一章 現象学の賭け ― 意識と無意識
第二章 世界を構成する諸要素についての時間的解釈
第三章 根源的受動性への還元 ― 二種類の内在
第三部 メーヌ・ド・ビランの後期哲学における絶対者の顕現
A 信念の問題構制
第一章 認識と信念
第二章 魂実体の時間性と絶対者の諸叡知概念の産出
第三章 絶対者の顕現の二つの可能性 ― 認識の前と後
B 恩寵の経験
結 論 受動性の経験の現象学 ― 非‐主意主義者ビラン
註/引用文献/あとがき