戦後詩のポエティクス 1935~1959

戦後詩のポエティクス 1935~1959
著者 和田 博文
ジャンル 日本語・日本文学
シリーズ 世界思想ゼミナール
出版年月日 2009/04/20
ISBN 9784790714033
判型・ページ数 4-6・328ページ
定価 2,640円(本体2,400円)
在庫 在庫あり

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荒地派を中心に第一次戦後派の詩の世界を、『LUNA』『LE BAL』『純粋詩』などの一次資料を通して読み解く。戦後詩を「戦後」に囲い込むのではなく、戦前の都市モダニズム詩の継承と切断として捉え直す試み。基本資料の図版とガイドも充実。
■I 戦後詩人の戦中と戦後 ― 表現意識の継承と切断 和田博文
 都市モダニズム詩からの出発
 「大東亜」幻想と「純粋なエスプリ」
 戦争下の死意識と思想性への転換
 戦後詩のポエティクス ― 実存の主題化
 戦争責任論から広義の戦後詩へ

■II 戦争詩・戦後詩の基本資料 ― 図版とガイド五〇冊
(和田博文・青木亮人・川勝麻里・小泉京美・田口麻奈・名木橋忠大・早川芳枝)

 若いモダニストたちの挫折と死(解説 小泉)
 戦時下のアンソロジー(解説 早川)
 空襲/敗戦/焼跡(解説 青木)
 戦後詩論・思想論(解説 川勝)
 荒地派と一九五〇年代(解説 田口)
 講座・全集と世代間のヘゲモニー(解説 青木)
 戦後のアンソロジー(解説 川勝)
 戦後詩集のテーマと表象(解説 名木橋)

■III 戦後詩の言語空間 ― 一九五〇年代末までの軌跡
 鮎川信夫 ― 〈戦後詩〉の生成の場としての『純粋詩』 杉浦静
 安東次男 ― マチエールとしての言葉 内海紀子
 石原吉郎 ― シベリアへの記憶の詩学 西村将洋
 北村太郎 ― 評論から派生する詩 井原あや
 木原孝一 ― 虚ろな器 藤本寿彦
 黒田三郎 ― 「生」を奪還する試み 水谷真紀
 関根 弘 ― 社会の矛盾に対抗し真実に向かって闘い続ける詩人 増田周子
 田村隆一 ― 理解不可能な死と転移する人称 熊谷昭宏
 中桐雅夫 ― 見え過ぎた「眼」の詩人 鈴木貴宇
 三好豊一郎 ― 肉体に刻んだ荒地 宮崎真素美
 吉本隆明 ― 思索と詩作の間で 疋田雅昭
■IV 水先案内
 戦後詩人作品年表(一九三五~一九五九) 和田博文
 参考文献一覧 早川芳枝

戦後詩からの旅、戦後詩への旅
索引(人名/書名・紙誌名)
編者・執筆者紹介

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