虚構の生
堀辰雄の作品世界
外国文学の方法に学び、日常空間から独立した世界を構築した堀辰雄。「聖家族」『風立ちぬ』「かげろふの日記」「ほととぎす」『菜穂子』「ふるさとびと」を比較文学的に考察し、フィクションに普遍的な「生の本質」を追求した創造の軌跡を辿る。
序 章
第一章 「聖家族」――心理を描く
第二章 『風立ちぬ』――小説への意志
第三章 「かげろふの日記」――他者を描く
第四章 「ほととぎす」――心理から生の問題へ
第五章 『菜穂子』――固有の生の追求
第六章 翻訳と創造行為―不安と生と死の表象
第七章 「ふるさとびと」――もうひとつの生の可能性
終 章 受け継がれる虚構の追求――堀辰雄から福永武彦、辻邦生へ
第一章 「聖家族」――心理を描く
第二章 『風立ちぬ』――小説への意志
第三章 「かげろふの日記」――他者を描く
第四章 「ほととぎす」――心理から生の問題へ
第五章 『菜穂子』――固有の生の追求
第六章 翻訳と創造行為―不安と生と死の表象
第七章 「ふるさとびと」――もうひとつの生の可能性
終 章 受け継がれる虚構の追求――堀辰雄から福永武彦、辻邦生へ