エイズと文学

アフリカの女たちが書く性、愛、死

エイズと文学
著者 大池 真知子
ジャンル 外国語・外国文学・芸術
出版年月日 2013/07/05
ISBN 9784790716006
判型・ページ数 A5・320ページ
定価 4,180円(本体3,800円)
在庫 在庫僅少

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小説、自伝・評伝や聞き書き、メモリーブックの実践など広義の文学実践において、アフリカの女たちがHIV/エイズとともに生きながら語る物語を読む。分析を通して人々が日々経験する性と愛と死をたどり、エイズ時代の文学の意味を考察する
はじめに

第Ⅰ部 HIV/エイズの物語 ― 研究と実践の背景

第一章 アフリカの性はどうとらえられてきたか
 1 性科学とHIV/エイズ
 2 アフリカのジェンダー研究
 3 アフリカ文学の研究
第二章 社会にあふれるHIV/エイズの物語
 1 HIV/エイズの運動と物語
 2 エデュテイメント
 3 演劇
 4 教材の読本
 5 公募の文学作品集

第Ⅱ部 草の根の女が語るライフストーリー

第三章 女の声に耳を傾ける ― 聞き書き集
 1 一人称の再現
 2 三人称の再現
 3 創作的ノンフィクション
第四章 母が書く物語 ― メモリーブック
 1 メモリーブックとは何か
 2 本論の背景
 3 執筆する母たち
 4 意味の生成
 5 今後の展望
第五章 メモリーブックに記された死と生と病
 1 死の床で書かれるメモリーブック
 2 快復を証言するメモリーブック
 3 病を生きるメモリーブック

第Ⅲ部 小説が表象する女の性

第六章 HIV/エイズを扱う小説
 1 小説が語るもの
 2 作品の傾向
第七章 疲れたヒロイン、成長物語の挫折
 1 ボツワナのヤングアダルト小説『はるか彼方』
 2 性暴力を克明に描く
 3 エイズの時代の物語
 4 家族という希望
第八章 女を意味すること、女を生きること、エイズで死ぬこと
 1 ウガンダの純文学小説『熱帯魚』
 2 性的な主体になる ― 「碧玉」が描く幼少期
 3 性の言説性を知る ― 「情熱」が描く思春期
 4 異性愛主義の言説を攪乱する ― 「お礼状」が描くエイズの女
第九章 自由化する社会、ネットワーク化する性
 1 ガーナの大衆的な小説『花なしでなく』
 2 小説の構造と社会背景
 3 流通する金と性と権力 ― 大富豪と妻たち
 4 関係する男と女 ― 中産階級の夫婦と愛人

おわりに

初出について

HIV/エイズを主題とする小説リスト
文献目録
索引

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