新刊

批評理論を学ぶ人のために (単行本)

批評理論を学ぶ人のために
フォーマット:
単行本 電子書籍
著者 小倉 孝誠
ジャンル 外国語・外国文学・芸術
テキスト > 外国語・外国文学・芸術
シリーズ 学ぶ人のために
出版年月日 2023/04/20
ISBN 9784790717768
判型・ページ数 4-6・320ページ
定価 2,860円(本体2,600円)
在庫 在庫あり

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感想から解釈へ、感動から批評へ飛躍するために。

 

脱構築批評からフェミニズム批評、システム理論、そしてエコクリティシズムまで。 20 世紀から現代までの理論を幅広く学び、具体的な作品分析をとおして批評のプロセスも体感できる入門書。

本章の特徴

・20~21世紀の批評理論を網羅的に紹介

・日本の批評理論も紹介

・各章を理論編と実践編で構成

・地域やジャンルを超えた作品の分析

 

【「はじめに」より】

漠然とした感想文のレベルを超えて、作品の構造や、テーマや、世界観を分析し、整合的な議論を構築することが解釈であり、批評ということになる。そして感想から解釈へ、感動から批評へと飛躍するには一定の方法が必要になる。あらゆる学問分野がそうであるように、文学を深く研究するためにも方法論的な意識が要請されるのだ。そのためには、これまでに練り上げられ、成果を示してきた批評理論を学んでおくことがおおいに役立つだろう。

★webマガジン「せかいしそう」で「はじめに」を試し読みできます。


【推薦コメント】


硬派な“理論”だけじゃなく、人種、ジェンダー、環境などをめぐるアクチュアルな問題が、魅力的な文学やアニメの語りによって血肉が与えられることで、解像度がグッとあがり、ぐいぐい読み進められる。ゾラ、カフカ、メルヴィル、フォークナー、村田沙耶香、古川日出男などを介して、惑星的な枠組みで“他者”の時空がそこに浮かび上がる。
――小川公代さん

作品分析の例をまじえつつ、定番のものから最新のものまで批評理論を見通しよく整理した入門書です。
――北村紗衣さん

この本、よいです。それぞれの理論の専門書に当たるためのガイドになります。
――村上靖彦さん



★刊行記念イベントレポートはこちらから読めます
シンポジウム「文学批評――その理論と展望」@慶應義塾大学

はじめに

Ⅰ 記号と物語

第1章 構造主義(下澤和義)
第2章 物語論(赤羽研三)
第3章 受容理論(川島建太郎)
第4章 脱構築批評(巽孝之)
◆コラム 法と文学(川島建太郎)

Ⅱ 欲望と想像力

第5章 精神分析批評(遠藤不比人)
第6章 テーマ批評(小倉孝誠)
第7章 フェミニズム批評(小平麻衣子)
第8章 ジェンダー批評(小平麻衣子)
第9章 生成論(鎌田隆行)
◆コラム 研究方法史の不在(小平麻衣子)

Ⅲ 歴史と社会

第10章 マルクス主義批評(竹峰義和)
第11章 文化唯物論/新歴史主義(山根亮一)
第12章 ソシオクリティック(小倉孝誠)
第13章 カルチュラル・スタディーズ(常山菜穂子)
第14章 システム理論(川島建太郎)
第15章 ポストコロニアル批評/トランスナショナリズム(巽孝之)
◆コラム 文学と検閲(小倉孝誠)

Ⅳ テクストの外部へ

第16章 文学の社会学(小倉孝誠)
第17章 メディア論(大宮勘一郎)
第18章 エコクリティシズム(波戸岡景太)
第19章 翻訳論(高榮蘭)
◆コラム 世界文学──精読・遠読・翻訳(巽孝之) 

あとがき

参考文献 
事項索引 
人名・作品名索引 

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