国際構成主義

ロシア構成主義と西側のアヴァンギャルドが出会い、大戦間にドイツおよび中欧各地で花開いた国際構成主義運動。それは現代の芸術理論にも多大な影響を及ぼした。造形芸術・デザイン・写真・映画などの作品分析を通して、その今日的意義を問う。

●序　章

●第１章　ロシア構成主義
　第一節　ロシア構成主義の始まり
　第二節　ロトチェンコとリシツキー
　第三節　Ｎ．ガボと「リアリスティック宣言」

●第２章　国際構成主義
　第一節　ベルリン
　第二節　「構成主義インターナショナル」（K・I）
　第三節　エレメンタリズム（要素主義）

●第３章　中欧における構成主義の成果
　第一節　デザイン・ジャーナル『Ｇ』とベルリンの構成主義
　第二節　コブロの彫刻とポーランドの構成主義
　第三節　Ｋ．タイゲにおける「ポエティズム」と「コルドム」

●第４章　建築・写真・映画における構成主義
　第一節　時空間としての建築
　第二節　光の造形
　第三節　実験映画

●付　章　アメリカにおけるロシア構成主義の受容
　　　　　　　　　　　　― ポストモダンからみた構成主義