流行と虚栄の生成

消費文化を映す日本近代文学

流行と虚栄の生成
著者 瀬崎 圭二
ジャンル 日本語・日本文学
出版年月日 2008/03/10
ISBN 9784790713043
判型・ページ数 A5・400ページ
定価 5,280円(本体4,800円)
在庫 絶版

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呉服店/百貨店の機関雑誌というメディアがつくり上げた流行が、模倣や消費などの欲望、虚栄心を醸成しつつ消費の病を生むに至るまでのプロセスと、そこに刻み込まれた文学のあり様や表現の可能性、もしくは限界を明らかにする。
序章

第一部 呉服店/百貨店の機関雑誌と〈文学〉
 第一章 流行の近代へ - 流行という概念と表象
 第二章 三井呉服店『花ごろも』の刊行 - 中山白峰・尾崎紅葉
     「むさう裏」をめぐって
 第三章 日露戦争と消費文化 - 百貨店の誕生と承認
 第四章 名が商品になるとき - 三越の広告と懸賞文芸作品
 第五章 流行と知 - 森鴎外「流行」とその状況
 第六章 流行を追う女性 - 機関雑誌と『青鞜』社員

第二部 虚栄心をめぐって
 第一章 虚栄心と物語 - 女性と死
 第二章 模倣の転覆 - 「虞美人草」と「空薫」
 第三章 虚栄の内実 - 「三四郎」の中の結婚
 第四章 〈虚栄時代〉の物語 - 「真珠夫人」の位置
 第五章 〈万引〉する女性たち - 寺田寅彦「丸善と三越」と
     〈エッセイ的思考〉
 第六章 浪費の行方 - 谷崎潤一郎「青い花」「痴人の愛」
 
 終章 

付録
 I  三越刊行雑誌文芸関連記事一覧
 II 白木屋刊行雑誌文芸記事一覧

 初出一覧/あとがき/索引

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