翻訳文学のあゆみ
イソップからシェイクスピアまで
ザビエルの鹿児島上陸による吉利支丹文学の移入から、明治時代前期のさまざまな翻訳事業まで、多数の事例を紹介しながら、過去数百年に渡る先人達の努力と工夫の跡と、西洋文化に対する熱い思いをたどる。文化創造の足跡としての翻訳史の試み。週刊読書人(2008年11月28日・金曜日)に書評が掲載されました。「イソップ寓話やシェイクスピア、ツルゲーネフの作品といった「文化遺産」としての当時の翻訳を一つひとつ味わいながら読み進んでいくうちに、逍遙のいう、新しい文学に相応しい新しい文章の形態が定まっていく様子がおのずと見えてくる、それがこの「翻訳文学のあゆみ」と題する著作の最大の魅力の一つといえるだろう。」(川戸道昭氏・一部抜粋)
はしがき
●第一章 明治以前の翻訳
第一節 吉利支丹文学
第二節 蘭学の翻訳
第三節 蘭学から英学へ
●第二章 啓蒙思想家たちと翻訳
第一節 福澤諭吉の翻訳
第二節 中村正直の翻訳
第三節 明六社の啓蒙思想家たち
●第三章 翻訳文学の開花 (明治五年~十一年)
第一節 翻訳文学の黎明
第二節 翻訳文学の開花
●第四章 翻訳文学の隆盛 (明治十二年~十七年)
第一節 通俗小説の翻訳
第二節 政治小説の翻訳
●第五章 近代文学の概念
第一節 新体詩
第二節 小説
第三節 劇
●第六章 翻訳文学の転換 (明治十八年~二十二年)
第一節 周密文と言文一致
第二節 二葉亭四迷 対 森鴎外
●第七章 シェイクスピアの翻訳
第一節 シェイクスピア戯曲の翻訳
第二節 『シェイクスピア物語』の翻訳
●第八章 翻訳文学の成熟 (明治十八年~二十二年)
第一節 政治小説へ執着
第二節 翻訳文学の成熟
注
あとがき
索引
●第一章 明治以前の翻訳
第一節 吉利支丹文学
第二節 蘭学の翻訳
第三節 蘭学から英学へ
●第二章 啓蒙思想家たちと翻訳
第一節 福澤諭吉の翻訳
第二節 中村正直の翻訳
第三節 明六社の啓蒙思想家たち
●第三章 翻訳文学の開花 (明治五年~十一年)
第一節 翻訳文学の黎明
第二節 翻訳文学の開花
●第四章 翻訳文学の隆盛 (明治十二年~十七年)
第一節 通俗小説の翻訳
第二節 政治小説の翻訳
●第五章 近代文学の概念
第一節 新体詩
第二節 小説
第三節 劇
●第六章 翻訳文学の転換 (明治十八年~二十二年)
第一節 周密文と言文一致
第二節 二葉亭四迷 対 森鴎外
●第七章 シェイクスピアの翻訳
第一節 シェイクスピア戯曲の翻訳
第二節 『シェイクスピア物語』の翻訳
●第八章 翻訳文学の成熟 (明治十八年~二十二年)
第一節 政治小説へ執着
第二節 翻訳文学の成熟
注
あとがき
索引