端役で光る源氏物語

端役で光る源氏物語
著者 久保 朝孝
外山 敦子
ジャンル 日本語・日本文学
出版年月日 2009/01/30
ISBN 9784790713845
判型・ページ数 4-6・276ページ
定価 2,530円(本体2,300円)
在庫 在庫僅少

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これまで見逃されていた〈端役〉に焦点を当て、端役論の視点から各場面を読み直すことによって、物語の陰影・迫真性・生動感を浮き彫りにする。多様な端役の存在によって、『源氏物語』がますます光り輝く作品であることが明らかになる。
総論 『源氏物語』端役論の意義と可能性(久保朝孝)
― 末摘花をめぐる端役を例に

1 光源氏の〈かたみ〉(安藤 徹)
― 惟光と良清の立身/分身

2 端役からみる藤壺(植田恭代)
― 母后と王命婦

3 夕顔物語を演出する端役たち(外山敦子)
― 光源氏の随身と夕顔に仕える女童

4 紫の上と少納言の乳母、そして女房たち(吉井美弥子)
― 「存在」と「不在」の意義

5 主人公の心を照らす夕霧の子どもたち(浅尾広良)
― 若君・蔵人少将・六の君

6 玉鬘と弁のおもと(陣野英則)
― 求婚譚における「心浅き」女房の重要性

7 内親王女三の宮の婚姻と端役たち(倉田 実)
― 承香殿女御・乳母たち・左中弁など

8 落葉の宮をめぐる人々(湯浅幸代)
― 一条御息所・小野の律師・小少将

9 薫をめぐる端役たち(神田龍身)
― 「後見」「しるべ」という黒衣的欲望

10 匂宮と男たちの欲望(木村朗子)
― 童心地と司召

11 宇治の大君・中の君をめぐる端役たち(高橋 亨)
― 裏の主人公による領導とその限界

12 浮舟をめぐる〈母〉たち(外山敦子)
― 弁の尼と中将の君

◎主要人物をめぐる人々(外山敦子)
  
あとがき/登場人物索引/執筆者紹介

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