世界に誇るべき文化財・日本の古典への道しるべ。『万葉集』の旅の歌、『源氏物語』の究極の恋の姿、『平家物語』における「運命」、能・狂言の表現手法と価値、歌舞伎の歴史などを、斯界の碩学がおしみなく丁寧に語り尽くす。
はじめに (林 和利)
第一章 万葉集 ― 文化としての旅の歌 (島田修三)
第二章 源氏物語 ― 究極の恋の姿 (久保朝孝)
第三章 平家物語における「運命」 ― 「副将被斬」を読む (大森北義)
第四章 能と狂言の表現手法と価値 (林 和利)
第五章 歌舞伎の歴史 ― 興行を主として (鳥越文蔵)
索引/執筆者紹介