ニュース空間の社会学

不安と危機をめぐる現代メディア論

ニュース空間の社会学
著者 伊藤 守
岡井 崇之
ジャンル メディア・マスコミ
出版年月日 2015/02/20
ISBN 9784790716518
判型・ページ数 A5・294ページ
定価 2,750円(本体2,500円)
在庫 在庫あり

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モバイルメディアの発達により遍在化・断片化するニュースが、様々な「危機」を伝えるたびに、私たちは漠然とした「不安」を抱く。世界的な経済危機や3.11を経て、今、メディアと私たちの関係はどうなっているのか? 多様な視点から明らかにする。
はじめに(岡井崇之)
序章 ニュース環境の変化と「不安」の構築(伊藤守)

第I部 遍在するニュース空間
第1章 断片化するニュース経験
――ウェブ/モバイル的なニュースの存在様式とその受容(土橋臣吾)
第2章 遍在する、ニュースと〈個人〉
――情報の「受け手/送り手」と「公共性」(小林義寛)
第3章 個人ニュースサイトの活動にみるニュース空間の遍在性
――狭義のニュース論を超えて(平井智尚)

第Ⅱ部 不安のニュース言説
第4章 臓器移植法の改正をめぐるテレビ報道の動き
――生と死の錯綜するストーリーとその調停(清水瑞久)
第5章 新型インフルエンザ・パンデミックへのカウントダウン
――繰り返される「冷静な対応」(柄本三代子)
第6章 若者犯罪報道が描く脅威と不安
――日常的なニュースに埋め込まれた言説戦略(岡井崇之)
第7章 ニュースが伝える失言、ニュースが組み立てる失言
――鉢呂経済産業大臣の「死のまち」発言をめぐって(堀口 剛)

第Ⅲ部 ニュース経験の多層性
第8章 危機における言説の力を分析する
――「直ちに人体に影響を及ぼす数値ではない」を事例に(藤田真文)
第9章 テレビニュースの「水俣」
――「豊かさ」への不安の潜在化(小林直毅)
第10章 政治を語るテレビニュースのことばと身体
――「ニュースステーション」から「報道ステーション」へ(伊藤守)

コラム 池上彰のニュース空間/食をめぐる不安とメディア/三・一一原発事故のテレビ報道

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