食卓と家族

家族団らんの歴史的変遷

食卓と家族
著者 表 真美
ジャンル 社会
出版年月日 2010/02/28
ISBN 9784790714637
判型・ページ数 4-6・206ページ
定価 2,530円(本体2,300円)
在庫 在庫僅少

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家族再生の手段として期待され、人々が望む幸せな家族の象徴である「食卓での家族団らん」はどのように意味づけられてきたのか、「団らん」言説の初出、歴史的変遷をたどり、今後の家族団らんに関する教育のあり方について考察する。

産経新聞(2010年6月4日夕刊)に、著者の記事が掲載されました。 「食卓の意味を問い直す」として、本書に関連する「“形”だけではない家族団らん」について書かれています。 「人の暮らし方は強制される性質のものではない。構造的な問題に目を向けずに形だけを強制しても、課題の解決には結びつかないだろう。」(記事本文より)
序章 問題設定

■第Ⅰ部 食卓での家族団らんの現実と言説
第一章 幸せな家族の象徴としての食卓
 1 食卓での家族団らんの意味
 2 メディアが描く食卓

第二章 戦前における食卓での家族団らん
 1 先行研究からみた戦前における食卓での家族団らん
 2 大正期の家族の食事
 3 食卓での家族団らんの実現に影響を及ぼした要因


■第Ⅱ部 教科書・雑誌における食卓での団らん言説の歴史的変遷
第三章 食卓での家族団らんはいつ始まったか
 1 明治期総合雑誌・婦人雑誌の分析
 2 「食卓での家族団らん」言説の初出
 3 婦人雑誌の大衆化と記事の変化

第四章 教科書に描かれた家族の食卓
 1 修身教科書における家族の食卓の変化
 2 家族の楽しみから家庭の規律へ
 3 国家に利用された家族の食卓
 4 家庭科は「食卓での家族団らん」をどう教えてきたのか


■第Ⅲ部 これからの食と家族
第五章 子どもの発達、家族関係に及ぼす影響
 1 一二〇年の歴史における食卓での家族団らんの意味
 2 食卓での家族団らんは本当に効果があるのか

終章 食卓は家族を救えるか ― これからの食と家族
 1 教科書・雑誌分析から明らかになった食卓での家族団らんの意味
 2 食卓は家族を救えるか ― これからの食と家族



あとがき
参考文献
索引

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