朝日新聞に著者インタビュー記事が掲載されました

食卓を囲んで楽しく語り合う家族の姿は、幸せの象徴と思われています。しかし…「楽しく話しながら食事をする過程が当たり前になったのは戦後[中略]明治20年代初頭に欧米から入ってキリスト教思想に基づく近代的な家庭論として広がり、学校教育に採り入れられていった様子がみて取れました。」

「国が意義を強調するあまり『食事で家族がそろうことは正しいことだ』と強迫観念が生まれていないでしょうか。[中略]現在、食事の支度は90%を妻である女性が担っています。長時間労働も改善されません。こんな状況で奨励するだけでは、当事者を追い込むことになると思うのです。だんらんを阻む構造的な問題にも目を向ける必要があると感じます。」
(2010年5月23日(日)『朝日新聞』「くらし考」より)

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