リスクの人類学

不確実な世界を生きる

リスクの人類学
著者 東 賢太朗
市野澤 潤平
木村 周平
飯田 卓
ジャンル 人類学・民俗学
出版年月日 2014/06/10
ISBN 9784790716297
判型・ページ数 A5・346ページ
定価 4,400円(本体4,000円)
在庫 在庫あり

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誰もが生のあらゆる局面でリスクを引き受けさせられる「リスク社会」。現代世界を一様に塗りつぶす「リスク社会」化の動きは必然か?感染症からダイビングまでリスクの多様な相貌を描き、「リスク社会」に対するオルタナティブを探求する。
序章 リスクの相貌を描く:人類学者による「リスク社会」再考(市野澤潤平)

第Ⅰ部 技術・制度としてのリスク
第1章 多産、人口、統計学的未来:インドにおけるリスク管理としての産児制限(松尾瑞穂)
第2章 「安全な水」のリスク化:バングラデシュ砒素汚染問題の事例から(松村直樹)
第3章 未来の地震をめぐるリスク:日本における地震の「リスク化」プロセスの素描(木村周平)

第Ⅱ部 リスク・コンシャスな主体
第4章 危険だけれども絶対安心:ダイビング産業における事故リスクの資源化(市野澤潤平)
第5章 航空事故をめぐるリスクの増殖:コミュニケーションというリスクに関する理論的寓話(渡邊日日)
第6章 リスクと向かいあうことから遠ざけられる人びと:非リスク化の〈装置〉と「迷惑施設」の展開 (吉井千周)
第7章 HIV感染リスク認知の「ずれ」:日本の研究者とゲイ男性のあいだの事例から(新ヶ江章友)

第Ⅲ部 「リスク社会」へのオルタナティブ
第8章 「待ち」と「賭け」の可能性:フィリピン地方都市の無職と出稼ぎ(東賢太朗)
第9章 自然と向きあうための技術的対応と社会的調整:マダガスカル,ヴェズ漁民が生きぬく現在(飯田卓)
第10章 無力な死者と厄介な生者:エチオピアの葬儀講活動にみる保険・信頼・関与(西真如)
第11章 オルタナティブな世界の構築:アメリカ合衆国のファット・アクセプタンス運動を事例に(碇陽子)

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