海を隣人とみなし,海の表情を読み解き,海のポテンシャルを知悉して,次つぎと漁法を編みだす漁民たち。その暮らしの成り立ちをあらゆる角度から克明に描きだし,自然との対峙を問題化した海の民族誌。漁民文化の潜在力が浮き彫りにされる。
序章 漁民文化の潜在力
第1章 世界市場に門戸を開いたサンゴ礁
第2章 海を生きる人びと、ヴェズ
第3章 海のなりわい:アンパシラヴァ村の漁撈
第4章 陸のなりわい:生業戦略の村落間比較
第5章 信頼される海
第6章 過信される海
終章 グローバル化のなかの自然
注・あとがき・付録・参考文献・索引