能・狂言の生成と展開に関する研究

能・狂言の生成と展開に関する研究
著者 林 和利
ジャンル 日本語・日本文学
出版年月日 2003/02/28
ISBN 9784790709831
判型・ページ数 A5・546ページ
定価 9,350円(本体8,500円)
在庫 絶版

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特徴的な作品を取り上げ、近代作家との関わりをも観る作品研究、南宋文化の影響、薩摩における能楽受容等を追究する歴史研究、狂言台本や絵画資料により狂言の実態を解明する伝書資料研究で、能と狂言の成立と変遷の過程を複眼的に究明する。
●序[鳥越文藏]  ●序[小林 責]  ●緒言
序章 系譜論・本質論
 舞踊脈と狂言脈/「踏む」考/狂言の滑稽性と美学
第一章 作品研究
 謡曲「檜垣」の本説/謡曲「鳥追舟」の成立と日暮長者伝説/土岐善麿の新作能「使徒パウロ」と「復活」/狂言「末広かり」の祝言性と春日信仰/狂言「棒縛」考/狂言における因幡堂の位相/幸田露伴と謡曲・狂言/坪内逍遙と能楽/谷崎潤一郎と能・狂言/芥川龍之介と能
第二章 歴史研究
 能の成立過程における南宋文化の影響/安土桃山時代の薩摩の能役者/近世初期の薩摩の能楽/近世後期の薩摩の能楽/幕末・維新の薩摩の能楽/薩摩藩世襲能役者「中西」の家系と芸風/鹿児島諏訪大明神の祭礼芸能/金剛流能楽師尾崎浪音の足跡
第三章 伝書・資料研究
 演博蔵『狂言古図貼交屏風』の素性と価値/手猿楽狂言の演技と舞台/和泉流山脇派狂言の特徴/『一子相伝之秘書』をめぐって/鶴舞図書館蔵和泉流狂言台本の素性/愛知県大蔵『和泉流狂言本』と『雲形本』の比較
付録 資料  『上井覚兼日記』『薩摩旧記雑録』能・狂言関係記事一覧/鶴舞図書館蔵和泉流狂言書
●あとがき  ●初出一覧  ●索引

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