近代日本の音楽文化とタカラヅカ

近代日本の音楽文化とタカラヅカ
著者 津金澤 聰廣 編著
近藤 久美 編著
出版年月日 2006/04/25
ISBN 9784790711735
判型・ページ数 A5・256ページ
定価 2,750円(本体2,500円)
在庫 絶版

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日本の歌劇に大きな影響を与えてきた少女歌劇「タカラヅカ」の音楽・歴史・文化を中心に、明治日本における音楽状況から、海外にまで展開する今日の宝塚歌劇の公演模様まで、少女歌劇を基点に広がった近代日本の音楽文化の諸相を概観する。
はじめに[津金澤聰廣]

●I 宝塚少女歌劇の誕生 ― 音楽・歴史・文化 ―
 第1章 小林一三による新しい“歌・舞・伎”構想とその後[津金澤聰廣]
 第2章 和洋折衷の明治音楽史
       ― 伊澤修二・北村季晴・初期宝塚 ― [奥中康人]
 第3章 明治期関西の音楽事情
       ― 軍楽隊と民間音楽隊をめぐって ― [塩津洋子]
 第4章 「少女による」歌劇から「少女のための」歌劇へ[袴田麻祐子]
  ■コラム1 戦後の宝塚歌劇の復活と音楽についての思い出[古川明]
 第5章 戦前における宝塚少女歌劇の愛唱歌
       ― 唱歌からシャンソン・ジャズへ ― [近藤久美]

●II 戦前の宝塚少女歌劇の黄金時代から戦時下へ
 第6章 タカラヅカと巴里
       ― 白井鐵造コレクションをめぐって ― [田畑きよ子]
 第7章 女学生文化と宝塚少女歌劇[貫田優子]
  ■コラム2 タカラヅカの音楽[鳥海宗一郎]
 第8章 宝塚交響楽団と関西の合唱運動[山口篤子]
 第9章 宝塚歌劇と「国民歌」
       ― 戦時体制下の音楽界と宝塚歌劇団の音楽的側面 ―
                               [戸ノ下達也]
 第10章 北陸の“タカラヅカ”の誕生と地域文化[本康宏史]
 第11章 移動演劇隊さくら隊と園井恵子[大内昌子]
  ■コラム3 メロディー・メーカー、高橋城氏に聴く[時岡禎一郎]

●III 戦後における宝塚の復活と発展
 第12章 戦後花開いた宝塚歌劇のミュージカル[近藤久美]
 第13章 演出家・渡邊武雄の民俗芸能研究とその歌劇作品[津金澤聰廣]
  ■コラム4 宝塚の音楽についての私の想い[風早優]
 第14章 タカラヅカの発展と戦後海外公演の歴史[名取千里]

宝塚歌劇愛唱歌年表[近藤久美]
  (大正五年『櫻大名』から昭和四九年『ベルサイユのばら』まで)
索引

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