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人、イヌと暮らす (電子書籍)

進化、愛情、社会

人、イヌと暮らす
フォーマット:
電子書籍 単行本
著者 長谷川 眞理子
ジャンル 環境・自然科学
シリーズ 教養みらい選書
出版年月日 2021/12/24
Cコード 0345
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 1,870円(本体1,700円)

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イヌと暮らせば、
 愛がある、
 学びがある。
進化生物学者が、愛犬と暮らして学んだこと。

 イヌは世界をどのように認識している?
 イヌのそもそもの起源は?
 どうしてイヌは可愛いの?
 イヌを飼うことで私たちのコミュニティはどう変わる?

進化生物学者と心理学者の夫婦の家に、真っ白な可愛い子犬がやってきた。名前はキクマル。続いて、やんちゃな暴れん坊コギク、可愛いわがまま娘のマギー。
3頭3様、個性の違う彼らと一緒に暮らして考えたことをつづる、科学×愛犬エッセイ。

………………
ところが、5月24日に「生まれました」というメイルとともに写真が送られてきた。可愛い、白い子犬(雄)がうずくまっていた。それを見たとたん、私は一目惚れしてしまい、「もう、あかん」と夫にメイルした。すると、夫も「わいもや」という返事。こうしてあっという間に、スタンダード・プードルを飼うことになってしまったのである。
(本書より)

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はじめに

プロローグ 我が家のイヌたち
始まりはネコだった/アフリカの奥地のネコ、アビちゃん/コテツくんとの暮らし/キクマルが来る/キクマルと私の関係構築/コギクとマギー

Ⅰ イヌは世界をどのように認識しているか
第1章 食べる、嗅ぐ
イヌと食べ物をめぐる話/食べられる物か、食べられない物か?/イヌの嗅覚/ヒトの嗅覚はどれほど優れている?/匂いの学習と文化
第2章 見る、聞く、味わう
イヌの視覚/イヌの聴覚と耳の形/イヌの味覚、ヒトの味覚/世界と物体の感覚

Ⅱ イヌとヒトの来た道
第3章 イヌはどこから来たのか
犬種のさまざま/イヌの家畜化の起源/サピエンスとネアンデルタールの興亡、そしてイヌ/イヌを小型化した遺伝子/小型犬の起源
第4章 生物の進化と人為選択
進化とは何だろう/遺伝子の仕組みと働き/遺伝子の構造/人為選択のプロセス
第5章 犬種の違い、個性の違い
さまざまな犬種の起源/イヌの仕事と特有の性質/南極観測隊とイヌの物語/イヌの性格/ずっと「一人っ子」だったキクマル/コギクが来る/マギーが来る
第6章 イヌの一生
イヌの成長過程/イヌの親によるしつけときょうだい関係/マギーの発情/イヌの寿命/キクマルの大往生

Ⅲ イヌが開く社会
第7章 どうしてイヌは可愛いのか ―愛着形成の機構
社会的なイヌ、因果関係のチンパンジー/オオカミの社会生活/イヌを契機に「母性行動」全開/「母性行動」発現の仕組み/ヒトは共同繁殖
第8章 イヌを飼うことと私たちのコミュニティ
「イヌ友」で変わる近所づきあい/ルビーとアンバーのうちは特別/現代の都市生活の特殊性/コロナ禍で見えてきたこと

おとんから一言
社会の中のイヌ ヒト―イヌ関係再考(長谷川寿一)
学部長犬キクマル/イヌの起源、人とオオカミの出会い/猟犬としてのイヌ/ヒト―イヌ関係の文化差/イヌの仕事/コンパニオン・スピーシーズ

あとがき
参考文献

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