グローバル経済

グローバリゼーションの渦中にあって様々な動きをみせている現代世界経済の主要構成要素に焦点を合わせ、第一章の国際経済体制の枠組みの検討から第七章のアジア太平洋地域についてまでの各章において二一世紀への課題も含め具体的に考察する。

第一章　国際経済秩序の変容　（羽鳥敬彦）
　はじめに　１　一九世紀自由貿易体制　２　ケインズ案　３　IMF・GATT体制
　４　IMFの変質とWTOの成立　５　今日の国際経済秩序の問題点
第二章　債務大国アメリカの「繁栄」　（羽鳥敬彦）
　はじめに　１　世界最大の債務国への転落とその後　２　アメリカ経済の構造転換
　３　国際資本移動とアメリカ経済　結語
第三章　日本経済の盛衰　（奥　和義）
　 ― 「経済大国」化とバブル崩壊 ―
　はじめに　１　前史と国際環境の変化　２　国内経済構造の変化
　３　対外経済構造の変化　４　日本経済の展望
第四章　EU統合の新展開　（河野眞治）
　 ― 市場統合から通貨統合へ ―
　１　EU統合の経過と到達点　２　市場統合の完成　３　貿易・対外投資関係
　４　共通政策の発展と国際競争　５　経済通貨同盟に向けて　６　EUの今後
第五章　市場移行諸国　（溝端佐登史）
　１　二○世紀社会主義の成立と崩壊過程　２　旧ソ連・東欧の市場移行
　３　東アジア社会主義の市場移行　４　移行経済のグローバリゼーションとリージョナリズム
第六章　グローバリゼーションの嵐の中の発展途上諸国　（小倉明浩）
　１　グローバリゼーションの進行と発展途上諸国　２　戦後世界経済体制と発展途上諸国　３　新自由主義秩序への収斂過程　４　東アジアにおける経済成長の拡散
　５　新自由主義経済秩序の支配と発展途上国
第七章　アジア太平洋のリージョナル化とグローバル化　（櫻井公人）
　 ― 地域経済統合と通貨危機 ―
　１　地域経済統合乱立への過程　２　アジア太平洋地域の経済統合
　３　グローバル化の起源　４　グローバル化と通貨危機　おわりに
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