ハーバーマスの社会理論
ハーバーマスの社会理論を「集光レンズ」として近代の混迷を照らし、時代の思想的課題に迫る。新たなパラダイムの光源を求めて、21世紀に臨む批判理論の挑戦を読み解く試み。綿密なテクスト・クリティークをふまえ、現代日本の病理をも撃つ。
序 章 ハーバーマスの社会理論を読む―三つの視点
一 批判としてのマルクス主義―1989年を超えて
二 コミュニケーション論的展開―1968年の切れ目
三 近代のプロジェクト―ハーバーマスとウォーラーステイン
第一章 テクノクラシーと批判理論のアポリア
一 〈イデオロギー〉としての技術と科学
二 テクノクラシー論のディレンマ/三 〈理論と実践〉のアポリア
第二章 労働社会と福祉国家―「危機」の位相
一 正統性の危機/二 労働社会の危機/三 福祉国家の危機
第三章 生産パラダイムからコミュニケーション・パラダイムへ
― フーコー、ルーマン、ポストモダン
一 主体中心的理性のアポリア
二 生産パラダイムの老朽化とポストモダン
三 コミュニケーション的行為と生活世界
第四章 内的植民地化と新たな抗争ライン
一 内的植民地化のテーゼ/二 福祉国家の危機と生活世界
三 生活世界の潜在力
第五章 政治文化と公共性 ― 「新しい社会運動」の政治学
一 1968年の思想/二 新しい社会運動/三 自立的公共性と市民社会
第六章 社会主義とラディカル・デモクラシー
一 「遅ればせの革命」をめぐって/二 社会主義の再定義/
三 法のパラダイム
終 章 ハーバーマスと現代日本の病理
一 社会理論の不在/二 コミュニケーション不全と暴力/
三 福祉国家と企業社会
あとがき/ハーバーマスの著作・略号一覧/索 引
一 批判としてのマルクス主義―1989年を超えて
二 コミュニケーション論的展開―1968年の切れ目
三 近代のプロジェクト―ハーバーマスとウォーラーステイン
第一章 テクノクラシーと批判理論のアポリア
一 〈イデオロギー〉としての技術と科学
二 テクノクラシー論のディレンマ/三 〈理論と実践〉のアポリア
第二章 労働社会と福祉国家―「危機」の位相
一 正統性の危機/二 労働社会の危機/三 福祉国家の危機
第三章 生産パラダイムからコミュニケーション・パラダイムへ
― フーコー、ルーマン、ポストモダン
一 主体中心的理性のアポリア
二 生産パラダイムの老朽化とポストモダン
三 コミュニケーション的行為と生活世界
第四章 内的植民地化と新たな抗争ライン
一 内的植民地化のテーゼ/二 福祉国家の危機と生活世界
三 生活世界の潜在力
第五章 政治文化と公共性 ― 「新しい社会運動」の政治学
一 1968年の思想/二 新しい社会運動/三 自立的公共性と市民社会
第六章 社会主義とラディカル・デモクラシー
一 「遅ればせの革命」をめぐって/二 社会主義の再定義/
三 法のパラダイム
終 章 ハーバーマスと現代日本の病理
一 社会理論の不在/二 コミュニケーション不全と暴力/
三 福祉国家と企業社会
あとがき/ハーバーマスの著作・略号一覧/索 引