鶴見俊輔と希望の社会学
文化的支配階級に生まれた「マゾヒスティックな知識人」鶴見俊輔の視線の先には、日常を生きる「ふつうの人びと」の姿があった ― 「仮託の思想家」鶴見俊輔の軌跡を辿り、その個人史のなかに戦後日本におけるひとつの知識人の形を描き出す。
序章 荷風から
「下民」の発見/荷風へのあこがれ/共通項/下へ
第1章 ある知的マゾヒストの誕生
はじらい/家庭環境と母の意味/方法としてのデカダンス/
父と祖父、もしくは知的サディズム批判
第2章 鶴見俊輔の社交資本
仮説と目的/賦与された社交資本/機会としての社交資本/
形成する社交資本/賦与する社交資本
第3章 他者を語ること
語りの困難性/白樺派の継承/柳宗悦とオリエンタリズム/
語ることと聞くこと
第4章 和子と俊輔
導きの糸として/和子の苦悩、もしくはパール・バック論/
柳田国男の意味/和子と俊輔
第5章 「人びと」と希望の社会学
過去・現在・未来/「人びと」のゆれ、内と外/希望とかしぎと
資料 鶴見俊輔の人的ネットワーク
あとがき
「下民」の発見/荷風へのあこがれ/共通項/下へ
第1章 ある知的マゾヒストの誕生
はじらい/家庭環境と母の意味/方法としてのデカダンス/
父と祖父、もしくは知的サディズム批判
第2章 鶴見俊輔の社交資本
仮説と目的/賦与された社交資本/機会としての社交資本/
形成する社交資本/賦与する社交資本
第3章 他者を語ること
語りの困難性/白樺派の継承/柳宗悦とオリエンタリズム/
語ることと聞くこと
第4章 和子と俊輔
導きの糸として/和子の苦悩、もしくはパール・バック論/
柳田国男の意味/和子と俊輔
第5章 「人びと」と希望の社会学
過去・現在・未来/「人びと」のゆれ、内と外/希望とかしぎと
資料 鶴見俊輔の人的ネットワーク
あとがき