放送を学ぶ人のために

地上デジタル化を控えて激動する放送環境にある現在、あらためて放送の公共性、その自律、民主的な社会への貢献について捉えなおす。テレビ半世紀とともに歩んできた放送人、研究者総力で編んだ放送メディアについて考えていくための案内書。

■序章　テレビ半世紀とその未来〔小野善邦〕

■I　放送メディア環境の変貌
第１章　デジタル時代の日本の放送〔隈元信一〕
第２章　放送制度の仕組みと今後の展開〔黒川次郎〕
第３章　日本の放送産業 ― その発展と特質〔音　好宏〕
第４章　伝送技術とソフト・イノベーション〔座間味朝雄〕
第５章　放送産業における国際化の諸相〔沈　成恩〕
第６章　ローカル放送とは何か〔黒田　勇〕

■II　放送の役割と番組ソフト
第７章　見るテレビから見られるテレビへ ― デジタル時代の放送番組〔池野忠央〕
第８章　ジャーナリズムとしての放送①　国内を中心に〔小田貞夫〕
第９章　ジャーナリズムとしての放送②　国際報道とテレビ・ジャーナリズム〔園田　矢〕
第10章　放送番組論①　ドキュメンタリー〔貝谷昌治〕
第11章　放送番組論②　教育・教養番組 ― 現状と課題〔市村佑一〕
第12章　放送番組論③　バラエティ番組〔横澤　彪〕
第13章　放送番組論④　スポーツと放送〔杉山　茂〕
第14章　放送番組論⑤　テレビと子ども〔白石信子〕

■III　放送と市民
第15章　メディアリテラシー〔藤田高弘〕
第16章　「市民放送」の成立と課題〔津田正夫〕
第17章　人権と放送の自律〔大木圭之介〕

■IV　放送の未来
第18章　情報化社会の展開 ― 放送を中心に〔田畑暁生〕
第19章　メディア融合時代の放送〔隈部紀生〕

■あとがきに代えて ― 放送界は激動の時代へ
■放送略史
■索引