太平洋戦争の開始とともに、放送は、政府の強力な指導のもとに本格的な戦時体制を整え、政府の意思の伝達装置として、また防空警報を伝えるメディアとして、国民生活に欠かせないものとなる。太平洋戦争下の放送を稀少な史料によってつづる。
プロローグ
I 政府の放送政策
1章 政府が示す放送のあるべき姿
2章 政府が説く国民のあるべき姿
II 日本放送協会の対応
1章 戦時体制への対応
2章 「電波管制」対策
3章 番組制作者はどう取り組んだか
III 受け手(聞き手)の言説 ― 反響と批評
1章 聴取者の反響
2章 評論家による批評
3章 研究者の論考
エピローグ
資料編