政治学研究の新しい地平を拓く― セキュリティの問題やアメリカの事例に言及しつつ、集合住宅における住民自治組織が「私的政府」として政治的権能を振るうことにより、わが国における未達のデモクラシーが成就されうる可能性を呈示する。
序論 デモクラシーの模索
第1章 私的政府によるプライベートピア
第2章 プライベートピアの課題
第3章 「制限」による政治
第4章 保安(セキュリティ)の探求
第5章 もう一つの集合住宅
第6章 コミュニティからガバナンスへ
第7章 集合住宅と「公共性」
結語 集合住宅からデモクラシーを考える