現代に甦る知識人たち
資本と権力の暴走は社会を荒廃に導く。批判的精神を培うために、近・現代日本の豊かな知的遺産、自由と民主主義をかかげた知識人の営為に学ぼう。その潮流の一端を岡村司、河上肇、高田保馬、恒藤恭、田畑忍、西田天香、宮武外骨などに探る。
はじめに
1 西田天香と知識人[笠原芳光]
一 知識人とはなにか
二 西田天香の人と思想
三 知識人とのかかわり
2 明治末期の自由主義者 ― 岡村司と河上肇[鈴木 良]
はじめに
一 研究への出発
二 当時の京都帝大法科大学
三 河上肇と沖縄事件
四 岡村司と岐阜事件
むすびにかえて
3 社会学者高田保馬 ― 学問と現実とを結ぶもの[上田 博]
一 『終戦三論』 ― 国の民とぞなりはてにける
二 『思郷記』 ― 汽笛は高く火の国に入る
三 『社会学原理』 ― 野辺の小草の安けきを
四 『洛北集』 ― この生業を離れかねつも
五 『洛北雑記』 ― 新しい未成品の美
4 宮武外骨の滑稽[福井純子]
はじめに
一 『団団珍聞』批判
二 頓智の採用
三 滑稽雑誌の衰退
四 新式滑稽
おわりに
5 田畑忍の思想形成と「抵抗」[出原政雄]
はじめに
一 青少年期の思想形成
二 憲法論の変遷と戦時下の「抵抗」
三 戦時下「抵抗」の評価と平和思想の芽生え
6 恒藤恭の少年小説 ― ほんとうの心の満足を求めて[古澤夕起子]
一 恒藤恭の文学を味わう
二 『ハガキ文学』での文章修業
三 『中学世界』へのデビュー ― 読んでおもしろい合格体験記
四 「鈴かけ次郎」の登場
五 隅の隅の一つの礎でも堅めたい「王冠をつくる人」
六 〈親を亡くした兄妹〉の意味するもの
七 ほんとうの心の満足 ― 少年小説に追究したもの
7 恒藤恭と平和問題談話会 ― 戦後平和主義思想の源流[広川禎秀]
はじめに
一 平和問題談話会と恒藤の非武装中立論
二 平和問題談話会と恒藤の横田喜三郎批判
三 恒藤の平和主義における民族の位置
おわりに
あとがき
1 西田天香と知識人[笠原芳光]
一 知識人とはなにか
二 西田天香の人と思想
三 知識人とのかかわり
2 明治末期の自由主義者 ― 岡村司と河上肇[鈴木 良]
はじめに
一 研究への出発
二 当時の京都帝大法科大学
三 河上肇と沖縄事件
四 岡村司と岐阜事件
むすびにかえて
3 社会学者高田保馬 ― 学問と現実とを結ぶもの[上田 博]
一 『終戦三論』 ― 国の民とぞなりはてにける
二 『思郷記』 ― 汽笛は高く火の国に入る
三 『社会学原理』 ― 野辺の小草の安けきを
四 『洛北集』 ― この生業を離れかねつも
五 『洛北雑記』 ― 新しい未成品の美
4 宮武外骨の滑稽[福井純子]
はじめに
一 『団団珍聞』批判
二 頓智の採用
三 滑稽雑誌の衰退
四 新式滑稽
おわりに
5 田畑忍の思想形成と「抵抗」[出原政雄]
はじめに
一 青少年期の思想形成
二 憲法論の変遷と戦時下の「抵抗」
三 戦時下「抵抗」の評価と平和思想の芽生え
6 恒藤恭の少年小説 ― ほんとうの心の満足を求めて[古澤夕起子]
一 恒藤恭の文学を味わう
二 『ハガキ文学』での文章修業
三 『中学世界』へのデビュー ― 読んでおもしろい合格体験記
四 「鈴かけ次郎」の登場
五 隅の隅の一つの礎でも堅めたい「王冠をつくる人」
六 〈親を亡くした兄妹〉の意味するもの
七 ほんとうの心の満足 ― 少年小説に追究したもの
7 恒藤恭と平和問題談話会 ― 戦後平和主義思想の源流[広川禎秀]
はじめに
一 平和問題談話会と恒藤の非武装中立論
二 平和問題談話会と恒藤の横田喜三郎批判
三 恒藤の平和主義における民族の位置
おわりに
あとがき