現代若者犯罪史

バブル期後重要事件の歴史的解読

現代若者犯罪史
著者 間庭 充幸
ジャンル 社会
出版年月日 2009/01/30
ISBN 9784790713876
判型・ページ数 4-6・282ページ
定価 2,090円(本体1,900円)
在庫 絶版

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若者の犯罪が映し出すネット社会の病理を見つめる。秋葉原通り魔事件、会津若松母親殺害事件などの歴史社会学的分析を通して、新自由主義下の病んだ人間と社会の深層を解明。言葉が生き、心が響き合う社会への道を示唆する。
まえがき ― 序にかえて

第一章 犯罪の解読と犯罪史の方法 
1 犯罪の解読とは何か ― 犯罪は時代と社会を映す
2 犯罪の内側からの構造分析
3 犯罪の歴史的分析 ― 方法と論理

第二章 高度情報社会の若者犯罪 ― ゲーム型犯罪の構造
1 バブル期直後の時代背景 ― 犯罪を育む風土
2 高度情報化初期の犯罪特性
3 情報社会の「成熟」と犯罪の変質
4 時代が生み出すゲーム型犯罪

第三章 電子ネット社会の若者犯罪
1 ネット社会と若者の自閉的小宇宙
2 ネットに群がる若者の犯罪
3 若者犯罪に見る孤独と集列性

第四章 ネット型犯罪の構造と背景
1 新自由主義の政治経済と格差社会 ― 小泉政権後半の構造改革
2 ネット型犯罪の概念と実態
3 同時代的な重要犯罪

第五章 ネット裏側に集積する内向性犯罪 ― いじめ自殺と親殺し
1 新保守主義の政治経済と教育政策 ― 少年問題は克服できるか
2 群れ型犯罪としてのいじめ ― 社会病理学的解析
3 新しい家庭内暴力としての親殺し
4 犯罪史と歴史認識 ― 通史的総括

終 章 若者犯罪の凶悪化とは何か
1 凶悪化の概念と論理
2 凶悪化基準の変動 ― 近代犯罪から現代犯罪へ
3 認識の方法としての凶悪化 ― 新しい指標に向けて

主要事件索引

あとがき

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