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日本文化人類学会に販売ブースを出します!(5/30~5/31)
2026.04.28
ノマドという生き方
旅暮らしの人類学

各界から絶賛の声、続々!
この時代を切り拓く三氏から、本書に寄せられたメッセージを紹介します。
■ 佐々木俊尚(ジャーナリスト)
「自由だけど、つながっている。つながっているけど、束縛されない。移動しながら生きることの歴史的な意味と価値が、この本にはぎっしりと詰まっている。」
■ pha(文筆家)
「境界を作らないことが、強さになる。新しいものは、いつだって移動から生まれるのだ。うまく行かないときは、別の場所に行けばいい。」
■ 若林恵(編集者/黒鳥社)
「『完全に閉じる』でも、『完全に開く』でもない。『最後のノマド』と呼ばれる都市採集者集団『マヌーシュ』と都市定住者の関係は、『半開き』であることの可能性を、わたしたちに教えてくれる。」
転がる家、広がる居場所
――居場所は、ひとつでなくていい
キャンピングトレーラーで旅する
フランスのジプシー・マヌーシュ。
複数の場所のあいだに居場所を育て、しなやかに生きる。
古くて新しいノマドライフがひらく、もう一つの選択肢。
エスカルゴのように転がりながら、旅をゆく。
ひとつの土地に縛られず、
いくつもの場所に根を下ろす生存戦略。
なぜ彼らは旅をし、私たちは動かないのか。
20年の調査が解き明かす、移動の文化の真実。
定住という常識を覆し、
私たちの生き方を問い直す、人類学の挑戦。
【はじめにより】
一九歳の時、フランスに留学し、パリ郊外の空き地でキャラヴァン暮らしをする人びとに出会った。南仏の「ジプシー巡礼祭」にも足を運んだ。このフィールドワークの真似事は、私の中に新たな問いを芽生えさせた。現代ではかれらの得意としてきた移動式経済活動は制約され、移動生活にはスティグマ(烙印)がつきまとう。それでもなぜ、かれらは移動を続けるのか?
ふり返ってみれば、その問い自体が、「定住こそが人間本来の生き方である」という自分の文化を基準にした発想(自文化中心主義)に根ざしていたことに気づく。私は、その問いを抱えたまま大学院に進学し、フィールドワークを行うために、フランスに再び向かった。二年間のフィールドワークを終える頃、私の問いは変わっていた。なぜ、私たちは移動しないでいられるのか? という問いへと。
I部 ノマディズムという生存戦術
1 近くにいるノマドたち――定住という神話のかたわらで
2 ジプシー?ロマ?――様々な呼称と様々なルーツ
3 エスカルゴのように転がる――住まいと共に動く暮らし方
4 住まいと身体をつくりあげる――モバイルハウスの住まい方
II部 動きの中の共同性
5 二つの文化を生きる――定住する移動生活者
6 ばらばらに一緒にいる――密にゆるくつながる家族
7 群れすぎない――共同体の分散力と持続力
8 逃れ、かわし、つなぎなおす――ノマディズムの楽さと自由
III部 別様の社会的現実を生きる
9 旅の出会いに身を開く――ジプシー巡礼祭
10 「私たち」を編みなおす――ペンテコステ派の信仰集会
11 あいだで生きる――ディアスポラの構え
むすび
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