コミュニケーション・メディア

分離と結合の力学

コミュニケーション・メディア
著者 正村 俊之
ジャンル メディア・マスコミ
出版年月日 2001/10/10
ISBN 9784790709008
判型・ページ数 4-6・234ページ
定価 2,420円(本体2,200円)
在庫 品切れ・重版未定

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人々は、貨幣・マスメディア・電子メディアや真理・規範・権力・影響力などが媒介する社会的コミュニケーションによって結びつくだけでなく、同時に分離してもいる。そのダイナミクスをメディア論的に解明したユニークな論考集。

第一章 市場経済の発展と危機 ― メディアとしての貨幣 ―
 1 リスク・ヘッジの逆説/2 貨幣・信用・金融
 3 市場【いちば】から市場【しじょう】へ
 4 市場の危機/5 現代社会のリスク
第二章 パーソナル・メディア、マス・メディア、電子メディア
 1 三つの距離:空間的距離・社会的距離・心理的距離
 2 伝達メディアの形式的特性
 3 パーソナル・メディアの相対的な無距離性
 4 マス・メディアの距離化作用
 5 電子メディアの距離化作用
第三章 真理・規範・権力・影響力
 1 受容メディアによる間主観化と脱間主観化
 2 相互行為と間主観性
 3 原基形態:合意に基づくコミュニケーション
 4 発展形態I:真理・規範を媒介にしたコミュニケーション
 5 発展形態II:権力・影響力を媒介にしたコミュニケーション
 6 同種メディアの分出/7 異種メディアの相互依存
 8 伝達メディアと受容メディア
第四章 強制的権力と生成的権力
 1 二つの権力観/2 生成的権力
 3 古代ギリシャ世界の変容:生成的権力から強制的権力へ
 4 「公共圏」再考
第五章 原初的コミュニケーションによる自己組織化
 1 古典的コミュニケーション論の限界
 2 社会的コミュニケーションの構造
 3 自他の共振性と原初的コミュニケーション
 4 コミュニケーションの現代的変容/5 結 び
註/あとがき/初出一覧/文献/事項索引/人名索引

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