母語教育という思想

国語科解体/再構築に向けて

母語教育という思想
著者 難波 博孝
ジャンル 教育
シリーズ 世界思想ゼミナール
出版年月日 2008/06/20
ISBN 9784790713395
判型・ページ数 4-6・368ページ
定価 2,750円(本体2,500円)
在庫 在庫あり

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今教育現場には単なるハウツーでない理論が求められているが、国語教育の現場で必要とされる理論と言語学/日本語学や文学研究が基盤とする理論とには絶望的な差異が存在する。新学問=母語教育学に立脚してその差異を繋ぐ手立てを模索する。
第1章 研究方法論の再構築
1.1.従来の国語教育研究方法に何が欠けていたのか
1.2.国語教育研究の方法論の再構築
1.3.研究の目的と方法
第2章 テクスト/文章の分析理論
2.1.テクスト/文章の分析の方法
2.2.ミクロ構造の分析
2.3.マクロ構造
2.4.テクスト/文章の分析のまとめ
第3章 テクスト/文章の解釈理論
3.1.テクスト/文章における文の解釈過程
3.2.テクスト/文章の解釈過程 ― PMLの提案 ―
3.3.文学教材の構造と解釈
3.4.自動化された物語の誘惑
第4章 自己/言語/教育
4.1.分裂した自己/複数の発達 ― 調査から ―
4.2.分裂した自己/分裂した言語/非統合
4.3.母語教育の可能性
第5章 「作品=教材」論 ― 「作品」は生きることの「教材」である ―
5.1.『白いぼうし』論 ― 死者の世界の出来事 ―
5.2.「平田オリザの対話劇教材」論 ― 「擬態」としての「対話」 ―
5.3.『蠅』論 ― 「終わり」を消費させる ―
5.4.「確認されない死のなかで」 ― 外側に立つ勇気 ―
5.5.「思想科」の教材としての文学 ― あなたが心ひかれる文学作品に心ひかれる、そのわけの根底にある思想を見つめるために授業が用意される ―
第6章 国語科解体/再構築に向けて
6.1.国語教科書の解体/再構築に向けて ― 石原千秋著『国語教科書の思想』に向けて ―
6.2.国語科解体/再構築の提案

参考文献 ・おわりに・初出一覧・索引
扉絵=小松順子

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