自由と意味
戦後ドイツにおける社会秩序観の変容
近代化とナチズムという二つの問題を戦後ドイツの社会理論はいかに乗り越えたか。「自由」と「意味」を分析のキーワードに、近代ドイツ思想の連続と非連続を考える。戦後の保守派知識人の変容から、ハーバーマスやルーマンの理論までを扱う。
序 章 本書の分析視角
― 戦後ドイツの社会理論への知識社会学的アプローチ
第1章 自己意識の陶冶と普遍的世界
― 近代の古典的知識人の社会秩序観
第2章 社会的危機観と文化的固有性の形成
― 産業化時代における知識人の言説空間
第3章 公共空間のなかの理念と現実
― 戦後ドイツにおける知識人の変容
第4章 産業社会における「制度」
― アーノルト・ゲーレンにみるドイツ教養階層の社会秩序観の変容
第5章 産業社会における自由と意味
― H・シェルスキーにみる高度成長期の知識人の社会秩序観
第6章 知識の新たな「総合」の模索
― H・シェルスキーにみる戦後ドイツ知識人の科学的知識と秩序の捉え方
第7章 批判の脱特権化
― ハーバーマスにみる社会理論の現代的展開
第8章 対話的実践を目指して
― ハーバーマスにおける社会秩序形成のプロジェクト
第9章 コミュニケーションの無根拠性
― N・ルーマンの社会理論における社会秩序
― 戦後ドイツの社会理論への知識社会学的アプローチ
第1章 自己意識の陶冶と普遍的世界
― 近代の古典的知識人の社会秩序観
第2章 社会的危機観と文化的固有性の形成
― 産業化時代における知識人の言説空間
第3章 公共空間のなかの理念と現実
― 戦後ドイツにおける知識人の変容
第4章 産業社会における「制度」
― アーノルト・ゲーレンにみるドイツ教養階層の社会秩序観の変容
第5章 産業社会における自由と意味
― H・シェルスキーにみる高度成長期の知識人の社会秩序観
第6章 知識の新たな「総合」の模索
― H・シェルスキーにみる戦後ドイツ知識人の科学的知識と秩序の捉え方
第7章 批判の脱特権化
― ハーバーマスにみる社会理論の現代的展開
第8章 対話的実践を目指して
― ハーバーマスにおける社会秩序形成のプロジェクト
第9章 コミュニケーションの無根拠性
― N・ルーマンの社会理論における社会秩序