カントと形而上学
物自体と自由をめぐって
弱くてもろい存在者であるにもかかわらず、人間はその内なる純粋理性により、自由の地平で死を超え時間を超えて成長することができる。「星のきらめく天空」の下で人間が自由であることの意味を徹底追究したカントの形而上学的思惟を追跡する。
序 論
第1章 超越論哲学と物自体
1 時間空間の超越論的観念性/2 時空形式のアプリオリテート
3 現象の超越論的概念
4 現象と物自体とを区別することの超越論哲学的性格
5 物自体概念の「必然性」
第2章 私自身の現存在
6 「論理的自我」について
7 第三アンチノミーの「批判的解決」について
8 現象と物自体との関係における「私自身の現存在」の中立性
9 区別の一面性について
第3章 批判的形而上学への方向定位
10 「区別」の超越論哲学的意味/11 誤謬推理論での指し示し
12 批判的形而上学に向けての方向定位
第4章 自然と自由 ― 対立の表層
13 理性の原因性と自然の原因性
14 実践的自由の自由性の問題
15 理性の原因性/16 道具主義的理性観と幸福
17 道具主義的理性観の目的論不全
第5章 超越論的自由の問題
18 純粋理性のソフィスティケーション
19 アンチノミーの歴史的解釈について
20 実践的自由と「絶対的に第一の始まり」
21 「超越論的自由の廃棄」、「実践的自由の根絶」の意味
第6章 純粋理性の事実 ― 自然専制論の突破
22 「与件」と「事実」の差異/23 「理性の事実」の構造
24 超越論的自由と純粋理性
25 「純粋理性の事実」としての超越論的自由
26 純粋活動性の主体
第7章 自由の可能性
27 叡知的現実存在の意識
28 前進的方向における自由の「可能性」
29 自由の高まり/30 自由な原因性
結 語
第1章 超越論哲学と物自体
1 時間空間の超越論的観念性/2 時空形式のアプリオリテート
3 現象の超越論的概念
4 現象と物自体とを区別することの超越論哲学的性格
5 物自体概念の「必然性」
第2章 私自身の現存在
6 「論理的自我」について
7 第三アンチノミーの「批判的解決」について
8 現象と物自体との関係における「私自身の現存在」の中立性
9 区別の一面性について
第3章 批判的形而上学への方向定位
10 「区別」の超越論哲学的意味/11 誤謬推理論での指し示し
12 批判的形而上学に向けての方向定位
第4章 自然と自由 ― 対立の表層
13 理性の原因性と自然の原因性
14 実践的自由の自由性の問題
15 理性の原因性/16 道具主義的理性観と幸福
17 道具主義的理性観の目的論不全
第5章 超越論的自由の問題
18 純粋理性のソフィスティケーション
19 アンチノミーの歴史的解釈について
20 実践的自由と「絶対的に第一の始まり」
21 「超越論的自由の廃棄」、「実践的自由の根絶」の意味
第6章 純粋理性の事実 ― 自然専制論の突破
22 「与件」と「事実」の差異/23 「理性の事実」の構造
24 超越論的自由と純粋理性
25 「純粋理性の事実」としての超越論的自由
26 純粋活動性の主体
第7章 自由の可能性
27 叡知的現実存在の意識
28 前進的方向における自由の「可能性」
29 自由の高まり/30 自由な原因性
結 語