〔新版〕少年非行の社会学

明治期以降の長い時期を射程に個別事例研究から全体社会の考察まで幅広い視野で分析した第１版に、近年の重大な少年犯罪とその報道・「被害者の権利」要求の高まり・改正少年法以降の新たな事態の影響とその分析を加えた「新版」。

I　ケース研究
　第一章　ある強盗殺人事件の研究
　　大高緑地アベック殺人事件
　第二章　家庭内暴力
　　殺人事件を招いたケースを中心にして
II　全体社会的考察
　第三章　少年非行とマスメディア
　第四章　少年司法のポリティクス
　　一九九〇年代前半まで
　第五章　「少年非行」をどう解釈するか
　　「戦後第三のピーク」の歴史的考察
III　「少年非行」の現在
　第六章　「被害者」の社会的構築
　　いじめ事件を題材として
　第七章　相互行為としての少年非行
　第八章　少年法改正
●付録　非行少年処遇の流れ／用語解説
●索引