公共性のエートス
三宅雪嶺と在野精神の近代
権力に相対し、他者に開かれて新たな秩序と安定を模索する公共性、同時に現代人に安らぎと「生」の肯定をもたらす公共性は存在しないのだろうか。そのような個性を活かす空間を、三宅雪嶺をはじめとする近代の在野思想家の営為の中に探る。
序
第一章 三宅雪嶺の福沢諭吉観
学問と政治の関連を中心に
第二章 三宅雪嶺の維新史論
「勢」・「公議輿論」・キーパースン
第三章 三宅雪嶺における「個」と「公共性」の問題
日露戦争後の時論を中心に
第四章 『日本的性格』前後の長谷川如是閑
その伝統観と「日本文化論」を中心に
第五章 中井正一における「抵抗」の問題
滝川事件から『土曜日』まで
補 論
「委員会の論理」についての覚書
●関係略年譜 ●主要参考文献
●あとがき ●索引
第一章 三宅雪嶺の福沢諭吉観
学問と政治の関連を中心に
第二章 三宅雪嶺の維新史論
「勢」・「公議輿論」・キーパースン
第三章 三宅雪嶺における「個」と「公共性」の問題
日露戦争後の時論を中心に
第四章 『日本的性格』前後の長谷川如是閑
その伝統観と「日本文化論」を中心に
第五章 中井正一における「抵抗」の問題
滝川事件から『土曜日』まで
補 論
「委員会の論理」についての覚書
●関係略年譜 ●主要参考文献
●あとがき ●索引