グローバル化は文化の多様性を踏みにじるだけなのか。さまざまな差異を抱えながらも、いかにして文化はひとつのユニットとして成立しているのか。これらの問題に社会情報学的な視座から迫った注目の書。
序 章 異文化論の出発点
●第I部 グローバル社会と文化的差異
第1章 「文化論」再考
第2章 マルチカルチュラリズムのアポリア
●第II部 「ローカルなもの」の成立をめぐって
第3章 文化単位の生成
第4章 グローバリゼーションとローカリゼーションの相補性
第5章 異文化論から考える「地域文化」
おわりに 異文化なき異文化研究からの脱却