医療の比較文化論

その原理と倫理を求めて

医療の比較文化論
著者 久間 圭子
ジャンル 社会
シリーズ 世界思想ゼミナール
出版年月日 2003/12/20
ISBN 9784790710240
判型・ページ数 4-6・220ページ
定価 1,980円(本体1,800円)
在庫 絶版

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私たちが求める医療を実現するには、政治・経済・歴史をも包括する文化的視点が欠かせない。アメリカ医療改革の渦中で三十年を過ごした著者が、医療の現場経験と市民としての立場、帰国後の文化ギャップをふくめ、国際的視点から展望を示す。
序 章 二一世紀の医療がめざすもの
■I 世界の医療と文化
 第1章 牧畜民と農耕民の医療と文化
牧畜民チャムスの医療と文化/農耕民の文化と医療/民族医療の比較文化的考察
 第2章 西洋の医療と文化
西洋四カ国における医療/現代医療と文化の密接な関係/『医療と文化』から学ぶこと/結 語
■II 日本の医療と文化
 第3章 宗教と医療
日本人の宗教/医療の宗教性
 第4章 開業医制の文化史
律令国家の医療/江戸時代の医師/明治の医師と医療体制/明治から大正時代の医師/昭和前期の医師
 第5章 学閥医学の文化史
学閥医学の歴史/学閥医学と医師の専門性/学閥医学の権威主義 医師の権威主義による心の傷
■III 医療における文化摩擦
 第6章 医療制度による摩擦
医療の原点と医療制度/医療制度と救急医療の問題/医療制度と医療倫理
 第7章 医療経済による摩擦
西洋医療の底を流れる人道主義/社会保障の国際比較/先進国における医療保障制度の現状/医療経済の基本となる理論/医療経済の文化摩擦
■IV 医療のルネサンスに向けて
 第8章 科学と責任の思想
科学の思想/責任の思想/医療のルネサンスと思想/二一世紀における医療の原理
 第9章 医療の原理と倫理
支援されたセルフケアの実践/癒しのコミュニケーション/医療の役割分担とチーム医療/ルネサンス医療の倫理

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