現状に適応し、不満も疑問も感じない人びとからなる社会がユートピアであるはずはない。では、よりよい社会とはどのようなものだろうか。恋愛・結婚・セクシュアリティを事例に、「曖昧な違和感」から出発する新たな社会論の構想。
はじめに
●第一章 ここに問題がある、ということ
●第二章 「クレイム申し立て」はいかにして可能か
●第三章 「問題経験」の語られ方
●第四章 「生きづらさ」と「アイデンティティ」
●第五章 「現実」の「問題」化を無効にする方法
●第六章 「恋愛」の物語と個人
●第七章 排除される自己・境界を越える自己
●第八章 社会の現状を問題化する試み
引用・指示文献一覧