ヘーゲルの『精神現象学』は、西洋近代哲学を代表する記念碑的労作として、ヨーロッパの思想・文化を今日に至るまで規定している。本書は「実体=主体説」を切り口にヘーゲル哲学のエッセンスを提供する、新たな視点からのヘーゲル哲学入門書。
序 章
第1章 実体と主体 精神の歴史/哲学の課題/真理
第2章 意識の経験 認識の問題/現象知の叙述/叙述の方法
第3章 意 識 感覚/知覚/知性
第4章 自己意識 自己意識それ自身/自己意識と自己意識の関係/自己意識の自由
第5章 理 性 観察/行為/普遍
第6章 実体=主体説 哲学の課題/精神の形態/実体と主体
終 章