宗教紛争と差別の人類学

現代インドで〈周辺〉を〈境界〉に読み替える

宗教紛争と差別の人類学
著者 関根 康正
ジャンル 人類学・民俗学
出版年月日 2006/12/20
ISBN 9784790712190
判型・ページ数 A5・364ページ
定価 4,180円(本体3,800円)
在庫 在庫あり

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「異文化理解」から「他者了解」へ ─ 現代インド社会における宗教対立・紛争のメカニズムを考察し、信仰生活の現場に密着した視点から、「生きられた宗教」の融合力に注目することによって、排他性の溶解の可能性を提示する。
●序 章 「他者了解」という現代人類学の課題

●第I部 宗教紛争の歴史と現在 ― 宗教の排他性の発現
 第1章 植民地主義の遺産
       ― セキュラリズム(政教分離主義)とコミュナリズム
        (宗教対立主義)という難題 
 第2章 近代開発主義の閉塞 ― 経済自由化とコミュナリズム
 第3章 都市祭礼の創出とコミュナリズム言説
       ― 「拡張された宗教」としての暴力

●第II部 庶民宗教の実相 ― 生活宗教にみる融合力
 第4章 生活世界の信仰から見直すコミュナリズム現象
       ― 女神崇拝とダルガー崇拝の信仰現場から
 第5章 「宗教空間」としての歩道空間
       ― チェンナイ市の「歩道寺院」の盛衰

●第III部 他者了解の人類学的作法 ― 紛争と差別の「周辺」と「境界」
 第6章 「不可触民」研究の対話作法 ― 「不可触民」はどこへ行ったか?
 第7章 異文化理解から他者了解へ
       ― 他者を自分のように語れないか?

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