アフリカの王権と祭祀

王権と祭祀をめぐり、西アフリカのアサンテの民族誌を描くことを通して、アフリカ社会の政治の本質を理解することを試みる。『金枝篇』以来のイギリス社会人類学の歴史に、四半世紀にわたるフィールドワークの成果を加える、集大成的大著。

●はじめに

●序章

●第１章
　第１節　アフリカの都市
　第２節　王都の構造
　第３節　王都の機能
　第４節　アフリカの都市と国家
　第５節　アサンテ王国の成立と展開

●第２章　王位継承の方式
　第１節　王の中心性 ― 聖性と呪力
　第２節　王位継承の系譜
　第３節　王母の地位
　第４節　血の匂いが好きな女神
　第５節　王母の法廷

●第３章　王権の儀礼
　第１節　時と暦
　第２節　王権と暦
　第３節　葬儀と即位式
　第４節　葬儀の政治学
　第５節　儀礼的殺害の論理

●第４章　王権の標章
　第１節　文化領域と物質文化
　第２節　領界を侵犯する動物
　第３節　祝祭と王権
　第４節　王権の象徴性

●あとがき
●参考文献
●事項索引
●人名索引