「治癒はないが、回復はある」― アルコール依存症は治らない。何十年、酒を断っても、一口飲めば元どおり。米国生まれの断酒セルフヘルプグループ「アルコホーリクス・アノニマス」の仲間たちは、そこからどのようにして回復へと踏み出すか。
まえがき
第1章 アルコール依存症とその治療
第2章 セルフヘルプグループとしてのAA
第3章 AAはどのように描かれてきたか
第4章 AAの成立と宗教性をめぐる葛藤
第5章 経験の方向づけ
第6章 語りとサポートの共同体
第7章 〈重要な他者〉によるサポートの意味
第8章 AAにおける「霊性」
第9章 AAの現在と未来
参考文献