公害・環境問題史を学ぶ人のために

公害・環境問題史を学ぶ人のために
著者 小田 康徳
ジャンル 歴史
テキスト > 歴史
シリーズ 学ぶ人のために
出版年月日 2008/10/10
ISBN 9784790713616
判型・ページ数 4-6・296ページ
定価 2,200円(本体2,000円)
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明治以降の日本における公害問題・環境問題の通史的な把握をめざしつつ、代表的な事件を考究し、諸問題が日本の国家の制度や社会のシステム、人間の意識、学問のあり方などに与えた多様な影響を注視する。画期的な座右の史書である。
序にかえて ― 二〇世紀と日本の公害問題

■第一部 通史 ― 日本の近現代史と公害問題・環境問題の推移〔小田康徳〕 
1 戦前
(1)近代的産業基盤の形成と公害問題の出現
(2)公害防止技術への期待
(3)公害問題の全般的広がり
2 戦後から高度経済成長期
(1)戦後復興期の公害問題
(2)拡大する汚染、激化する被害
(3)公害問題の一大社会問題化
3 地球環境問題の時代
(1)公害・環境行政の進展と後退
(2)新しい質の環境問題
(3)地球環境問題の形成

■第二部 被害の実例に見る公害問題・環境問題の展開
1 戦前  
(1)足尾鉱毒事件〔畑明郎〕          
(2)別子銅山煙害事件〔畑明郎〕
(3)大阪の煤煙・煙害問題〔小田康徳〕
(4)庄川の流木とダム建設問題〔小田康徳〕
(5)石炭鉱害問題〔小田康徳〕
2 戦後 
(1)水俣病〔木野茂〕
(2)イタイイタイ病〔畑明郎〕
(3)四日市公害〔播磨良紀〕
(4)大阪空港騒音問題〔津留崎直美〕
(5)西淀川公害〔津留崎直美〕
(6)カネミ油症事件〔早川光俊〕
(7)薬害スモン〔早川光俊〕
3 現代の諸問題
(1)地球温暖化〔早川光俊〕
(2)原子力発電所〔木野茂〕
(3)土壌・地下水汚染〔畑明郎〕
(4)廃棄物問題〔小田康徳〕
(5)自動車排ガス〔村松昭夫〕

■第三部 公害問題が問いかけているもの
1 制度・システム
(1)公害法規〔早川光俊〕
(2)公害裁判〔早川光俊〕
(3)国際協力〔早川光俊〕
(4)公害の社会的コスト〔吉田克己〕
2 人間・意識 
(1)公益性・公共性の思想〔小田康徳〕
(2)公害問題と差別〔木野茂〕
(3)公害と住民運動〔達脇明子〕
(4)公害問題と労働者〔木野茂〕
3 学問・技術
(1)公害問題と医学・衛生学〔吉田克己〕
(2)公害問題と科学技術〔畑明郎〕

■第四部 年表および参考文献〔小田康徳〕

あとがき/索引/執筆者紹介

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