カントを学ぶ人のために

カントを学ぶ人のために
著者 有福 孝岳
牧野 英二
ジャンル 哲学・思想・宗教
テキスト > 哲学・思想・宗教
シリーズ 学ぶ人のために
出版年月日 2012/05/10
ISBN 9784790715627
判型・ページ数 4-6・434ページ
定価 2,750円(本体2,500円)
在庫 在庫僅少

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今日、カント研究は欧米や東アジア文化圏で新たな展開を見せている。カントの理論哲学、実践哲学、美学、目的論、政治哲学、法哲学、歴史哲学、宗教論、人間学等と諸科学や現代哲学との対話・対決を通してその歴史的・現代的意義を探る意欲作。
まえがき(牧野英二)
凡例

I カントの生涯と著作
 カントの生涯と著作(牧野英二)

II カントの哲学思想
 第一章 批判哲学とは何か(有福孝岳)

 第二章 理論哲学 ― 認識と存在の問題
  第一節 空間と時間(田山令史)
  第二節 認識能力の働き(桝矢桂一)
  第三節 カテゴリーの問題(山下和也)
  第四節 図式論と原則論
      ― ものの現存在(Dasein)との関わり(井上義彦)
  第五節 物自体・対象・実在(牧野英二)
  第六節 理性と無制約者
        ― 理論理性から実践理性へ(福谷 茂)
  第七節 自然科学の形而上学的原理(犬竹正幸)

 第三章 実践哲学 ― 道徳と宗教の問題
  第一節 自由の問題(大橋容一郎)
  第二節 善意志の倫理学(有福孝岳)
  第三節 定言命法とはなにか(竹山重光)
  第四節 最高善の問題 ― 道徳から宗教へ(山本精一)
  第五節 根本悪の問題(佐竹昭臣)

 第四章 芸術哲学と目的論 ― 美と合目的性の問題
  第一節 反省的判断力と合目的性の原理(円谷裕二)
  第二節 美的判断と趣味の問題(門屋秀一)
  第三節 共通感覚 ― 感性と社会をつなぐもの(長野順子)
  第四節 目的論と生命の問題(望月俊孝)

 第五章 カントの歴史哲学(佐藤慶太)

 第六章 法と政治の原理(樽井正義/石田京子)

 第七章 人 間 学 ― 道徳哲学との関係を中心に(八幡英幸)

III カントと現代
 第一章 応用倫理学に召喚されるカント(御子柴善之)

 第二章 カントの永遠平和論と現代の世界(寺田俊郎)

カント年表(内田浩明/桝矢桂一)
あとがき(有福孝岳)
●人名・書名・作品名索引

《コラム》
 ①批判の可能性を考える(舟場保之)
 ②時間とは何か(植村恒一郎)
 ③哲学史上の反復説?
    ― 「カントの自然観」という壮大な物語(宮島光志)
 ④カントと悪(宮﨑裕助)
 ⑤『判断力批判』の逆説性
    ― カントの芸術観の一面(下野正俊)
 ⑥啓蒙と歴史(石川 求)
 ⑦カントとアーレント(田中綾乃)
 ⑧カントの人間観(小野原雅夫)
 ⑨カントと脳神経倫理(加藤泰史)

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