「3・11」後の技術と人間
技術的理性への問い
著者 | 杉田 聡 著 |
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ジャンル | 哲学・思想・宗教 |
シリーズ | 世界思想社 現代哲学叢書 |
出版年月日 | 2014/03/01 |
ISBN | 9784790716112 |
判型・ページ数 | 4-6・254ページ |
定価 | 2,090円(本体1,900円) |
在庫 | 在庫あり |
大震災を機に哲学が問うべきは、近代において理性が、技術・テクノロジーに依存する「技術的理性」に変貌したという事実である。原発をはじめとする技術問題を俎上に載せて「技術的理性」の諸特質について論じ、その変革可能性を考察する。
はじめに――近・現代技術への問い――
第1章 技術的理性とは何か
1 目的と適合性
――技術的理性は目的に対する手段の発見に関心をもつ
2 自然の支配――制御可能性への過信
3 人間の支配――人間に対する無関心
4 技術信仰・技術万能主義
5 価値中立性の妄信――政治性の過小評価
6 数量的世界と計算可能性
――技術的理性は世界を数量的表現で理解する
7 行為の射程・帰結への無関心
第2章 「3・11」原発事故と技術的理性
1 電気エネルギーの獲得と原発採用
――技術的理性と原発ペンタゴン
2 自然現象の予測・制御可能性への過信
――技術的理性は放射性物質の核分裂過程さえ制御可能と見る
3 津波と被害予想の軽視
――「科学的データ」への不当な固執
4 未経験の危機管理――経験を蓄積できない技術としての原子力発電
5 「事故」後に制御困難となる特異な技術としての原子力発電
6 無毒化できない核分裂生成物
――一〇万年後に責任がもてるのか
7 技術的理性の生命軽視
――リスク分析からはずされる国民の生命3
8 まったく生かされない「タイタニック号」の教訓
9 事故避難時の住民無視
10 原発が生む巨大利権と労働のヒエラルキー
――原発下請け労働者の軽んじられる命
第3章 「3・11」後の技術
――技術的理性を超えて――
1 技術使用の正義論――人格主義的正義原理
2 いかにして技術的理性は変革しうるのか
3 技術的理性を超えて
文献一覧
あとがき
第1章 技術的理性とは何か
1 目的と適合性
――技術的理性は目的に対する手段の発見に関心をもつ
2 自然の支配――制御可能性への過信
3 人間の支配――人間に対する無関心
4 技術信仰・技術万能主義
5 価値中立性の妄信――政治性の過小評価
6 数量的世界と計算可能性
――技術的理性は世界を数量的表現で理解する
7 行為の射程・帰結への無関心
第2章 「3・11」原発事故と技術的理性
1 電気エネルギーの獲得と原発採用
――技術的理性と原発ペンタゴン
2 自然現象の予測・制御可能性への過信
――技術的理性は放射性物質の核分裂過程さえ制御可能と見る
3 津波と被害予想の軽視
――「科学的データ」への不当な固執
4 未経験の危機管理――経験を蓄積できない技術としての原子力発電
5 「事故」後に制御困難となる特異な技術としての原子力発電
6 無毒化できない核分裂生成物
――一〇万年後に責任がもてるのか
7 技術的理性の生命軽視
――リスク分析からはずされる国民の生命3
8 まったく生かされない「タイタニック号」の教訓
9 事故避難時の住民無視
10 原発が生む巨大利権と労働のヒエラルキー
――原発下請け労働者の軽んじられる命
第3章 「3・11」後の技術
――技術的理性を超えて――
1 技術使用の正義論――人格主義的正義原理
2 いかにして技術的理性は変革しうるのか
3 技術的理性を超えて
文献一覧
あとがき