基礎ゼミ 政治学

基礎ゼミ 政治学
著者 福井 英次郎
ジャンル 法律・政治
テキスト > 法律・政治
シリーズ 基礎ゼミ
出版年月日 2019/04/15
ISBN 9784790717249
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 1,980円(本体1,800円)
在庫 在庫あり

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さまざまな立場や意見を学び、思考を深めよう!
  
  □ゲームを通じて、政治学を体験的に学ぶ
  □仲間と議論して、多様な考え方を理解する
  □日常に政治を見出し、問題を発見する
  □ワークシートで、論点や意見を整理する

人数の多いほうが有利だとは限らない? 民意を大切にすべきなのはなぜ?
選挙・メディアなど身近な話題から貿易・環境など地球規模の課題まで、政治の営みをゲームやディベート、ディスカッションを通じて体験的に学べる入門書。

 ――はじめにより
 この本でワークを用いる理由は2 つあります。1つは、アカデミック・スキルズを実際に使うための場所を提供するためです。多くの大学では現在、初年次教育を充実させています。「一年生ゼミ」や「基礎ゼミ」といった科目で、ノートの取り方、資料の集め方、議論の組み立て方などを学んだ学生もいるでしょう。……しかし、それを実践できるような専門分野の基礎科目や教養科目は、まだ少ないのが実情です。……そこで、アカデミック・スキルズを実際に試す場としてワークを導入しました。教室内では、講義を聴くだけでなく、受講生どうしで議論をしたりしてもらうことになります。

 もう1 つの理由は、先ほど述べた政治学という学問と関係します。この社会には多くの人がいますが、誰一人として同じ人はいませんし、考え方も多様です。他の学生と話しあいをしてみると、自分とはまったく異なる考えがあることに気がつくと思います。高校以上に大学では、全国各地、さらには海外からも学生が入学してきています。これまでの自分の考え方と大きく異なる意見を知り、それについて考えることで、より大きな視点で、「価値の権威的配分」について検討できると思います。そして論理的に議論する訓練にもなるはずです。このような理由から、学生どうしで交流する場を提供するために、ワークを導入しました
はじめに
メインのワークのやり方

第Ⅰ部 社会と政治
第1章 日常に政治をみつけることができるか?
 ――市民生活と利益団体(福井英次郎)
第2章 だれが公共財を提供すべきか?
 ――政府・市場・ガバナンス(市川顕)
第3章 メディアは市民に影響を与えるのか?
 ――メディアの役割と影響力(岡田陽介)

第Ⅱ部 価値と政治
第4章 民意はなぜ尊重されるべきか?
 ――民主主義の価値(松元雅和)
第5章 多様性はどのように受け入れられるか?
 ――リベラリズム、寛容、多文化主義(沼尾恵)
第6章 ジェンダー平等をいかに実現するか?
 ――政治参加とポジティヴ・アクション(藤田智子)

第Ⅲ部 制度と政治
第7章 だれが、なぜ、政治に参加するのか?
 ――投票行動と政治参加(荒井紀一郎)
第8章 民主主義にはどのような制度があるのか?
 ――執政府-立法府関係と一票の格差(鎌原勇太)
第9章 国を治めるのはだれか?
 ――政治家と官僚(笹岡伸矢)
第10章 どこまでが地方の領分か?
 ――地方自治と分権改革(松尾秀哉)

第Ⅳ部 世界と政治
第11章 現代世界はどのようなものか?
 ――現代国際政治史(黒田友哉)
第12章 戦争はなぜ生じるのか?
 ――主権国家体制と安全保障(福井英次郎)
第13章 なぜFTA/EPAを進めるのか?
 ――自由貿易の推進と反発(武田健)
第14章 地球環境を守る政治はいかにして可能か?
 ――気候変動をめぐる取り組みを事例に(臼井陽一郎)

引用文献
あとがき
巻末資料
索引

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